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異才
「異才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異才の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「微笑」より 著者:横光利一
文も、アインシュタインの相対性原理の間違いを指摘したものだと云ってましたがね。」
異才の弟子の能力に高田も謙遜した表情で、誇張を避けようと努めている苦心を梶は感じ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の『北江詩話』が一番だ。その巻四に趙州の師道南は今望江の令たる師範の子で生まれて
異才あり、三十歳ならずに死す、遺詩を『天愚集』と名づけ、すこぶる新意あり云々、時....
「遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
悲み、友人相寄り此処にこの碑を建つ。泡鳴著作多く、詩歌《しいか》に小説に、独自の
異才を放つ。その感情の豊饒《ほうじょう》と、着想の奇抜は、時人を驚せり。その表現....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
天庭に清色あって、地府に敦厚《とんこう》の気促がある。これこそは、稀有《けう》の
異才。……さればこそ、こうして待ちおった甲斐があったというものじゃ」 顎十郎は....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
だに初対面の無礼を悔いていたから早速寒月と同道して露伴を訪問した。老人、君の如き
異才を見るの明がなくして意外の失礼をしたと心から深く詫びつつ、さてこの傑作をお世....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ずかるため、時には命も軽しとする仲間部屋の中からでもなければ、よくこの任にたえる
異才は現われまい。 なにしろ、お米にとっては、苦手であり、手強い懸引相手である....