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畳まる
「畳まる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畳まるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
二ヶ月前までは其処にいたことなどを思うと、静かな寂しい気持にもなるのである。重り
畳まる山嶽と遥か彼方に展開する国土と清く澄んでいる空気と、そういう空間的関係が如....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
二六二)、「八峰には霞たなびき、谿べには椿花さき」(巻十九・四一七七)等の如く、
畳まる山のことである。なお集中、「神さぶる磐根こごしきみ芳野の水分山を見ればかな....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
の動きにしたがって国旗がつまずくような恰好で降りてくる。芝生の上にふにゃふにゃと
畳まると、最後の息をひくように端のほうがシャイトネック型にピラピラ動く。古い日本....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
の頃はやった消炭色紋付の羽織の衣紋を抜いたのが、目のふちに、ちかちかと青黒い筋の
畳まるまで、むら兀のした濃い白粉、あぶらぎった面で、ヌイと覗込んで、 「大した勢....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
段で留まったのであった。 車夫の姿が真直に横手に立った。母衣がはらりとうしろへ
畳まる。 一目見ると、無法ものの手はぐッたりと下に垂れて、忘れたように、掴んだ....