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畳目
「畳目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畳目の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名娼満月」より 著者:夢野久作
揉合わせて引受けた。六百斤のナマコを三日三夜がかりで一万枚に近い小判型に打抜いて
畳目まで入れたものに金箔を着せたのを、千六に引渡した。 千六は、その小判を新し....
「旅愁」より 著者:横光利一
、それぞれ自分の身を包んでいた殻のように感じられ、加わる疲れのまま見降ろしている
畳目が、無きに等しい軽やかなもの思いに似て見えた。彼は母の出してくれた茶をただ今....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
うなってさえ折れようとはせず、蒼白の顔色に痙攣する唇、畳へ突いた手の爪でガリガリ
畳目を掻きながら、 「融川断じてお断わり。……融川断じてお断わり。……」 「老中....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
」 「爺つあん」はしばらく黙り込んだ。 それからソロソロと手を延ばすと、指先を
畳目へ差し込んだ。それからじっと聞き耳を澄まし四辺の様子をうかがってから、ヒョイ....