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疣々
「疣々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
疣々の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
にして住んでいるからで、そう云えば本当に初夏の候になると、水草の蔭や浮藻の間に、
疣々のある土色の蟇や、蒼白い腹を陽にさらして、数え切れない程の沢山の蟇が住んでい....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
水ものには違えねえだ。野山の狐|鼬なら、面が白いか、黄色ずら。青蛙のような色で、
疣々が立って、はあ、嘴が尖って、もずくのように毛が下った。」 「そうだ、そうだ。....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
急に寂しくなったと思うと、一足|後れて、暗い坂から、――異形なものが下りて来た。
疣々打った鉄棒をさし荷いに、桶屋も籠屋も手伝ったろう。張抜らしい真黒な大釜を、蓋....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
の、赤いんだの、茱萸の実が玉のごとく飾ってある。――またしきりに鳴く――蛙の皮の
疣々のようでもあります。そうして、一飛ずつ大跨に歩行くのが、何ですか舶来の踊子が....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の手あぶりには炭火がかっかと熾っている。それでも、ひしゃげた鉄瓶が、触れば周りの
疣々がまだ温みかけたばかしである。 そこでお盆の上の蓋物のつまみを取って開けて....