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「疾病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

疾病の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
とき、これに打ち勝つことのできる民が、その民が永久に栄ゆるのであります。あたかも疾病《やまい》の襲うところとなりて人の健康がわかると同然であります。平常《ふだん....
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
。」と、云った。金遣いにかけては、貧家に育った譲吉は、可なり小心であった。とても疾病《しっぺい》などの準備として預けてある貯金を、引き出して迄、大島を買う気には....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
は、疑うべくもない癩潰瘍《らいかいよう》だった。現に仏医ショアベーの名著『暖国の疾病』を操ってみれば判るとおりで、それにある奇形癩の標本を、いちいち稚市《ちごい....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
人を馬に乗せて市を練って、やがて刑場に送って殺した処で、――殺されるものは平凡に疾病で死するより愉快でしょう。――それが何の刑罰になるのですか。陸と海と、国が違....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
て殺されたるものと認む。但し、われわれのある者は、死者が癲癇あるいは痙攣のごとき疾病を有するものと思考し、一同も同感なり。 四 ヒュウ・モルガン....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
外国にもある。ただ外国には産土の社がないまでのことじゃ。産土の神があって、生死、疾病、諸種の災難等の守護に当ってくれればこそ、地上の人間は初めてその日その日の生....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ば、交霊実験を試みてはならぬ。次に又精神肉体が睡眠を求め、休養を求むる時にも、又疾病苦悩に煩わされて居る時にも、われ等の認可を受けた上でなければ、成るべく、交霊....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
え、私はあなたの神経を癒したということを断言しますが、しかしそれよりも、あなたの疾病を癒したといったほうが本当ですよ。さあ、出来るだけ早く手荷物をまとめて、キッ....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ろいろ下等な潰瘍の跡が、頸から上をめまぐるしく埋めているのだった。 それらは、疾病放縦などの覆い尽せない痕跡なのであろうが、一方彼が常に、砲手として船に乗るま....
三枚続」より 著者:泉鏡花
深切で、さらりと物に拘らず、それで柔和で、品が打上り、と見ると貴公子の風采あり、疾病に心細い患者はそれだけでも懐しいのに、謂うがごとき人品。それに信州、能登、越....
式部小路」より 著者:泉鏡花
除けよ、とあるので、附添と、愛吉は、山を崩すがごとく、氷嚢を取り棄てた。医学士は疾病の他に、情の炎の人の身を焼き亡うことのあるを知ったであろう。 丹平は、そこ....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
禍福を予言すという。これまた、奇怪といわざるべからず。第五に、その声、よく他人の疾病に特効ある奇薬を指示す。実に奇怪千万というべし。これを要するに、以上の事実に....
妖怪学」より 著者:井上円了
るは、いわゆる身部の影響、心部の上に及ぼすものなり。これに反して、憂苦|鬱悶して疾病を生ずるがごときは、いわゆる心部より生ずる病なり。しかして、生体機関の上に損....
迷信解」より 著者:井上円了
は知識をみがき、道理を究め、これによりて事をなすべく、決して迷信に陥るべからず。疾病にかかりしとき、医薬によらずして加持祈祷、神水等に依頼するがごとき、難儀の起....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ず数個の銭箱を掛くるを見る。その箱の上には、あるいは貧民のためと書し、あるいは廃疾病人のために、あるいは寺院建築費・内陳修繕費・旧債支弁のため、神前供養のため等....