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病蓐
「病蓐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
病蓐の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
《しょうすい》を増すのみなりけり。 渠は想えり。濶達豪放の女丈夫! 渠は垂死の
病蓐《びょうじょく》に横たわらんとも、けっしてかくのごとき衰容をなさざるべきなり....
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
この四五日前より中風とやらに罹《かか》りたまえりとて、身動きも得《え》したまわず
病蓐《びょうじょく》の上に苦しみいたまえるには、いよいよ心も心ならず驚《おどろ》....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
家へ急に鼠が侵入すれば家人が遠からぬ内に死に、鼠が人の上を走ればその人必ず死し、
病蓐《びょうじょく》辺で鼠鳴けば病人助からずという(一八五九年板『ノーツ・エンド....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
出来て、深切で、優しいので、寸暇のない処を、近ごろかの尾上家に頼まれて、橘之助の
病蓐に附添って、息を引き取るまで世話をしたが、多分の礼も手に入るる、山そだちは山....