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症候
「症候〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
症候の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
は軟かく苦笑した。 やはり信玄は不安らしかった。 「法印法印」とまた呼んだ。「
症候は何んだ、最初の
症候は?」 「はい」と云ったが法印は、いよいよ軟かく苦笑した....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
はすなわち、未亡人の不思議な発病であります。それは悪寒と発熱と嘔吐と下痢を主要な
症候としておりまして、健吉くんが宿直の日に家を出かけると、必ずその二時間ほどあと....
「メデューサの首」より 著者:小酒井不木
のは腹水のためであり、黄疸は目につきませんでしたが、腹壁には“メデューサの首”の
症候がはっきり現れておりました。あなたがたはもうお学びになったことですから、説明....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
には恐ろしき微笑を浮かべたり。 医師が見舞うたびに、あえて口にはいわねど、その
症候の次第に著しくなり来るを認めつつ、術を尽くして防ぎ止めんとせしかいもなく、目....
「盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
がいたなら、というふうにして、自分の病症をその医者に話したのですな。 『その男の
症候はこうこうだということにいたしますと、さて、先生、あなたならその男になにを用....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
ールをしめして、丁寧に本を拭いていらっしゃる。というのは、最近鞍馬先生に夢遊病の
症候が現れて、先生は夜中無意識のうちに歩行し、最も貴重な本箱に向って放尿し、また....