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「症状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

症状の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に、時々にひどい悪寒がして苦しみ悩むのである。それが三日四日を過ぎると更に怪しい症状を表わして来て、病人はうつむいて両足を長くのばし、両手を腰の方へ長く垂れて、....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
ように淡々として落付いていた。 「先生、昨夜の連中は毒|瓦斯にやられたそうです。症状からみると一酸化炭素の中毒らしいですが、どうも可哀想なことをしました」と松ヶ....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
巳太郎は、色蒼ざめた顔を上下にふり乍ら、よく憤慨したものさ。 岡安の電気恐怖病症状については、この上述べると際限がないので、この辺でよしたい。「俺は電気に殺さ....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
いって、彼女たちは金からモルヒネ剤の供給を断たれたわけだから、大なり小なり、中毒症状をあらわして狂暴になったり、痙攣が起ったりする筈だと思うんだ。ところが案外み....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
いた医師が入って来て、博士の容態《ようだい》について報告した。目下|麻痺《まひ》症状がつづいている。その原因は不明である。しかし急変はないと思うから、当分このま....
火星探険」より 著者:海野十三
い。というのはあの瓦斯の影響はまだよく分っていないために、いつまたこの前のような症状になったり、重態に陥ったりするか分らないのだ。それでこの本館にさえいてくれれ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
当人の生前の健康状態は頗る良好で、年齢の割に溌剌としていて、心臓麻痺を起しやすい症状にあったとは思われない……」 緊張して聞いていた一座の中に、帆村の唇が笑い....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
ものであった。故にこの燻製肉を一度|喰えば、あたかも阿片において見ると同じ麻痺的症状を来し、絶対的人間嫌いが軟化し、相対的人間嫌いと変るという文字通り苦肉の策を....
桃のある風景」より 著者:岡本かの子
かしく大事なのだから。 母は単純に病気だということに決めてしまって、私の変った症状に興味を持って介抱した。「お欠餅を焼いて、熱い香煎のお湯へ入れてあげるから、....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
よほど快方にむかったようでしたが、廿日過ぎから又悪くなって、とうとう赤痢のような症状になって……。いや、まだ本当に赤痢とまでは決定しないうちに、おとといの午後六....
狂女」より 著者:秋田滋
て、この烈しい発作がおさまると、こんどは、倦怠とでも云うのだろう、どうやら静かな症状がつづいて、さしもの彼女もあまり動かなくなった。食事もろくろく摂ろうとはせず....
」より 著者:岡本かの子
つぞや京子の医者が言ったように、狂者の一種の変態性慾の現われではあるまいか。この症状が執拗に進展して行ったら、京子はしまいにはどんな行為をするようになるだろう。....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
い。かれは幼年時代に木から墜ちてその頭を強く打った。その以来、一時は癲癇のような症状をつづけたことがあるとか伝えられているから、幾分かその頭脳に故障を来たしてい....
火を点ず」より 著者:小川未明
は、よく日が当たるのでした。女の皮膚の色は青ざめてたるんでいた、そして、水腫性の症状があるらしくふとって、ことに下腹が飛び出ていました。 男は、こちらの石油か....
あの顔」より 著者:大倉燁子
違います。余り変なので私の懇意な精神科の医者にその話をしましたら、それは意識喪失症状で、精神病の一種なのだと申されました。そう申せば弘さんの母方の親類には発狂し....