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瘰癧
「瘰癧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瘰癧の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
頬には、刀傷や、異様な赤い筋などで、皺が無数にたたまれているばかりでなく、兎唇、
瘰癧、その他いろいろ下等な潰瘍の跡が、頸から上をめまぐるしく埋めているのだった。....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
たる執着と、真摯なる態度とを持して真剣に人生の愛着者たらんと欲する人は無い。例の
瘰癧のO君とはただ文学上において話せるのみだ。彼は根本的思索には心が向かっていな....
「遺伝」より 著者:小酒井不木
この傷ですよ」 K博士は、頸部の正面左側にある二|寸ばかりの瘢痕を指した。 「
瘰癧でも手術なすった痕ですか」と私は何気なくたずねた。 「いいえ、御恥かしい話で....
「決闘」より 著者:神西清
「だが、どんな標準で強者と弱者を別けるのです?」 「知識と検証とさ。結核患者や
瘰癧患者はその病状を見ればわかる。悖徳漢や狂人はその行状を見ればわかる。」 「で....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
蒼白く横たわって息づいている。不潔と醜怪。狭い往来は病気の展覧会だ。狼瘡、風眼、
瘰癧、それからあらゆる期程の梅毒――。 馬車は急ぐ。 老人の忘八が、馬車と平....
「泣虫小僧」より 著者:林芙美子
すと、一つ一つ題を読みあげていった。 「一、臍《へそ》問答、二、風や海や空、三、
瘰癧《るいれき》のある人生、四、不格好な女、五、鍛冶屋《かじや》同士の耳打話と、....