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瘴煙
「瘴煙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瘴煙の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連環記」より 著者:幸田露伴
、戸口|都べて無し三百家。 夜は聴く猿の孤樹に啼いて遠きを、暁には看る潮の上って
瘴煙の斜なるを。 吏人は見ず中朝の礼、麋鹿 時々 県衙に到る。 かかるところへ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、 聞くならく 雲南《うんなん》に瀘水《ろすい》あり 椒花《せうか》落つる時、
瘴煙《しやうえん》起る 大軍|徒渉《とせふ》、水、湯の如し 未《いま》だ十人を過....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
江の国からの取っつきであります。長浜から直行にして十余里の道、この間に、なんらの
瘴煙蛮地《しょうえんばんち》はありません。 兵馬が山科に来て、まず草鞋《わらじ....
「小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
、突兀たる氏の風采の中に、未醒山人と名乗るよりも、寧ろ未醒蛮民と号しそうな辺方|
瘴煙の気を感じたものである。が、その後氏に接して見ると、――接したと云う程接しも....