癇癪筋[語句情報] » 癇癪筋

「癇癪筋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

癇癪筋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
殺せッ」 きりきりと歯を食いしばって、こめかみのところにみみずばれのような太い癇癪筋《かんしゃくすじ》をたてながら、だれといっしょに死んでやるというのか、おれ....
鰊漁場」より 著者:島木健作
っていた。血肥りにふとった真赤なまる顔の、禿げあがった額からこめかみにかけて太い癇癪筋が芋虫のようにぴくぴくと動き、火鉢にかざした手はアルコオル中毒のためとのみ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
…」と、それでも黙っている折竹に焦れたのか、それともフローの本性か、じりじりっと癇癪筋。 「じゃ、私たちの仕事なんて、お気に召さないんだね」 「マア、言やね」と....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
らとて、今さらすごすごと引ッ込まれるわけのものではない。中の気短そうなひとりが、癇癪筋に血脈を打たせながらせせら笑うと、退屈男のその言葉尻を捉えて、噛みつくよう....
郷介法師」より 著者:国枝史郎
元就へ款を通じ俺に鋒先を向けるそうな」 備前国矢津の城主浮田|直家はこう云って癇癪筋を額に浮かべた。 「不都合千万でございますな」 お気に入りの近習岡郷介は....