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「癒やす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

癒やすの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
唇草」より 著者:岡本かの子
には一層悩ましそうに見える。そしてこの花はこういってるようである。 「私の憧れを癒やすほどのものは現実にはない」 これは私の従弟の千代重が外遊するまで、始終口....
夜の構図」より 著者:織田作之助
の江口冴子が自分を無視している。信吉の自尊心はいわば二重に傷ついたのだ。この傷を癒やすためには、 「江口冴子を俺に惚れさせるのだ!」 そのためにも、まずはじめ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
をもって、所有するあらゆる土地を売り捨てて、陛下の御酷薄によりて受けたる心の傷を癒やすに急なること、わが貧しき領土の一部分を売りて、もって下賜されたる金額を償わ....
我が子の死」より 著者:西田幾多郎
忘れよという、しかしこれが親に取っては堪え難き苦痛である。時は凡《すべ》ての傷を癒やすというのは自然の恵《めぐみ》であって、一方より見れば大切なことかも知らぬが....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
そこでまた一つにこれを忘憂草とも称えまた療愁ともいわれる、すなわち療愁とは憂いを癒やす義である。 中国の萱草は一重咲のものが主品である、すなわち学名でいえば ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
少したと仮定すれば(訳註)、この有利な変化は、戦争によって辺境地方に生じた傷痍を癒やすに大いに役立つことであろう。 1) De l'Administrati....
大岡越前」より 著者:吉川英治
いろは、すっかり和やかな彼にかえっている。 かれは常に、かれ自身の精神を平調に癒やす医師であった。肉体の医師は外から迎え得られるが、心の医師は、自分が名医とな....