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癲
「癲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
癲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
が、見ると鍛冶は、竹馬を持ったまま、相手の足もとにのけぞり返って、口からはまるで
癲癇病《てんかんや》みのように白い泡さえも噴いて居ります。沙門はしばらくその呼吸....
「路上」より 著者:芥川竜之介
》へからみつけると、相不変《あいかわらず》落着き払った調子で、
「最後にどこかの
癲狂院《てんきょういん》で、絶命する事になるんだそうだ。ついてはその
癲狂院の生活....
「私の父と母」より 著者:有島武郎
、外貌が一変して我意のない思い切りのいい、平静な生活を始めるようになった。そして
癲癇《てんかん》のような烈しい発作は現われなくなった。もし母が昔の女の道徳に囚《....
「星座」より 著者:有島武郎
柿江は三人の顔にかわるがわる眼をやりながら爪をかみ続けていた。あのままで行くと狂
癲《きちがい》にでもなるんではないかとふと西山は思った。とにかく夜は更けていった....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
なるが、その生理化学的な反応は、延髄の痙攣中枢って奴を刺戟する事に依って、恰度|
癲癇の様な痙攣を起し、その痙攣中に一時意識を失うのだ。時としてはそのまま死ぬ事も....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
曰く「ジーメンス研究所|誇大妄想班報告書第一|輯乃至第五十八輯」、曰く「世界|瘋
癲病患者|妄想要旨類聚」、曰く「新青年――金博士|行蹟記」、曰く「夢に現れたる奇....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ン(豹の一種)の手に因って殺されたるものと認む。但し、われわれのある者は、死者が
癲癇あるいは痙攣のごとき疾病を有するものと思考し、一同も同感なり。 ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
やあ、苦しがりやあがって、島野さんの首っ玉へ噛りついた。あの人がまた、血を見ると
癲癇を起すくらい臆病だからね。や、慌ててら、慌ててら、それに一張羅だ、堪ったもん....
「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:井原西鶴
れと云うきずもなく身上も云い分がないんでやたらに出る事も出来ないので化病を起して
癲癇を出して目をむき出し口から沫をふき手足をふるわせたんでこれを見てはあんまりい....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
がその額に流れていて、彼が恐ろしく興奮していることが明らかにわかった。その手足は
癲癇の発作を今にも起こそうとしている人のように、ぴりぴりと引きつってきた。その口....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
ということはいつたい何を意味するのであろうか。 いうまでもなく、これは無計画な
癲狂戦争の必然の結果として、国民同士が相互に苦しめ合うことなしには生きて行けない....
「妖怪学」より 著者:井上円了
すなわち自己の身心上に発するもの 夢、夜行、神感、神知、偶合、俗説、再生、妄想、
癲狂、その他諸精神病 そのうち、第一種の幽霊、狐狸等は、人身の外部に現存し、あ....
「妖怪研究」より 著者:井上円了
種、すなわち自己の身心の上に発するもの 夢、夜行、神知、偶合、再生、俗説、
癲狂、その他諸精神病 このうち第一種の狐狸、犬神等は、第三種にも属すべし。 ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
第三種、すなわち自己の身心の上に発するもの 夢、夜行、神知、偶合、俗説、再生、
癲狂、その他諸精神病 右の表を、あるいは左の図をもって示すべし。 ┌外界(....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
種の精神病を指し、それは女ばかりでなく男でも子供でも起るそうです。その患者は時折
癲癇のようにひっくりかえり、不断でも体の方々が痺れたりするそうです。しかし、私が....