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発兌
「発兌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発兌の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
話しいだせる言の葉をかき集めつゝ幾巻《いくまき》の書《ふみ》にものしてつぎ/\に
発兌《うりだ》すこととはなしぬ 明治十八年十一月 若林※藏識 一 此....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:条野採菊
乞うて止まねば、久しく採らぬ水茎の禿たる掉を徐ら採り、ソラ当りますとの一言を新版
発兌の船唄に換えて序とす。 弄月庵主人記....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
、著述書の如きも、近来、世に大部の著書少なくして、ただその種類を増し、したがって
発兌《はつだ》すれば、したがって近浅の書多しとは、人のあまねく知るところなるが、....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
。 明治七年(1874)十一月に当時の新川《にいかわ》県(今の富山県の一部)で
発兌《はつだ》になった『茶園栽培問答』と題する書物があって、同県の茶園連中が山城....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
王国築かれて操觚《そうこ》世界へ君臨するようになって以来のこととおもう。そのころ
発兌《はつだ》の娯楽雑誌関係者は故石橋思案、森暁紅諸家のごとく、常盤木《ときわぎ....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
とが武器を以て戦争し、命の遣り取りをした頃の記事のみだ。 新聞紙とても、日々|
発兌はするものの、何にも報道する事が無い。誕生と結婚と死亡との日表の様なもので、....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
を命じたりという。かくのごときの類、もとより一、二にしてとどまるにあらず。過日|
発兌の『明教新誌』上に、三田某氏の寄せられたる一書あり。その中に曰く、 小生、....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
もひくづをれてのみくらす、誠にはかなきことにこそあれ。」 「反訳叢書は本月うちに
発兌せんといひしを如何にせしやらん、今においてその事なし、この雑誌には余も頼まれ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
理教本 大村忠二郎氏著、東京日本橋区|通《とおり》三丁目|成美堂《せいびどう》
発兌《はつだ》、正価五十銭 ※日本料理法大全 石井|治兵衛《じへえ》氏著、東京....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
まかせて、ここに、 改銭ノ詔 を請うて、わが国初めての、楮銭、すなわち紙幣の
発兌を断行したのも、いわれないことではなかった。 だが、これとて、独創の案では....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
となっても、建武の御新政始めには、御内帑のくるしさ、ひと方ならず、楮幣(紙幣)を
発兌して、おしのぎあったほどだが、そのおりもまた道誉は、私財をかたむけて、宮廷の....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
その写真に拠っていうので、多くを述べられないが、もちろんこの一本は、武蔵在世中の
発兌とはおもわれない。そして、果たして、武蔵が俳句を作ったか、また書中に見るよう....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ある。 従来、清盛を書いた小説としては、私の寡聞では、明治四十三年千代田書房|
発兌の山田美妙氏の平清盛があるだけではないかと思う。 これには、忠盛の病死前後....