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「発想〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

発想の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
それを定めるのが不当ならば、より尊い生活である。しかも私はこの生活の内容を的確に発想することが出来ない(それはこの生活が理智的表現を超越しているが故でもある)。....
惜別」より 著者:太宰治
が、僕は、礼だと思う。礼の思想は、微妙なものです。哲学ふうないい方をすれば、愛の発想法です。人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
くるのです。 身振りで他国の言葉を覚えてゆくとか、物の大小の対比とか、そういう発想法はガリヴァ全篇のなかで繰返されています。この複雑な旅行記も、結局は五つか六....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
割けて照る日にも吾が袖|乾めや君に逢はずして」(巻十・一九九五)等は、同じような発想の為方の歌として味うことが出来る。心持が稍間接だが、先ず万葉の歌の一体として....
水の女」より 著者:折口信夫
の誤りという仮定を断案のように提出している。だが、何よりも先に、神賀詞の内容や、発想の上に含まれている、幾時代の変改を経てきた、多様な姿を見ることを忘れていた。....
人の言葉――自分の言葉」より 著者:寺田寅彦
オリニストからも、唱歌者からも、器楽者からも。私の聞いたすべての音楽は私のセロに発想の上に新しい道を開いた。私は名手から学ぶと同様に下手からも学んだ。それはどう....
青春論」より 著者:坂口安吾
て読者を茶化す思いは寸毫といえども無いのである。僕には、僕の性格と共に身についた発想法というものがあって、どうしてもその特別の発想法によらなければ論旨をつくし難....
ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
を難ずるのである。 そのよって来たる惨状の根本を直視せよ。道義復興、社会復興の発想の根柢をそこに定めて、施策は誠実に厳粛でなければならぬ。 毎日十時四十分か....
文化祭」より 著者:坂口安吾
拾ったんだからボクの物だよ」 ここから論戦がはじまるけれども、井田信二の論法は発想が根本的にちがうから論戦にならない。六法全書の論法はフシギに通用の力を失って....
織田信長」より 著者:坂口安吾
で、短刀くわえて、大蛇見物に池の中へプクプクもぐりこむ信長なのである。 論理の発想の根本が違っているから、信長という明快きわまる合理的な人間像を、その家来たち....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
、映画は小説とまったく方法のちがうものだから、いっぺん、つくってみたくなるのだ。発想法も、表現の角度も、現実の捉え方も、全然ちがう。だから、時々、ひとつ、つくっ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ある。 パリのシャモが特別のわけはなかろう。また、久生君の小説が同君の独創的な発想によるもので、パリの事実に即しているわけではないかも知れないが、そういうこと....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
念に過ぎないものや、自分の心に動いた暗示を具体化し損じて、とんでもない見当違いの発想をしたものさえ多い。「くたぶれて、宿かる頃や 藤の花」などの「しおり」は、俳....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
であった。もっと我々が静かに思い見る事が出来たのだったら、日本語が全く経験のない発想の突発に、驚きのそよぎを立てていたかも知れないのである。それでも、蒲原氏、ひ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ものといってよいかも知れない。 それに比べると、『枕草紙』のような随筆は、その発想に和歌に近いものがあったようである。日記にもそれがよく出ているようである。つ....