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発明
「発明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
」はいつの間にか本を探がす風を装《よそお》いながら、偸《ぬす》み読みをすることを
発明していた。彼は又はっきりと覚えている。――古本屋ばかりごみごみ並んだ二十年前....
「少年」より 著者:芥川竜之介
つちほこり》の道を走っている。保吉は厳粛に考えて見た後《のち》、とうとうその答を
発明した。
「どこかの子がつけたんだろう、棒か何か持って来て?」
「それでも二本....
「或る女」より 著者:有島武郎
》の着物に、カシミヤの袴《はかま》を裾《すそ》みじかにはいて、その袴は以前葉子が
発明した例の尾錠《びじょう》どめになっていた。貞世の髪はまた思いきって短くおかっ....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
されている。またそれを弁護し、力説する評論家がある。彼らは第四階級以外の階級者が
発明した文字と、構想と、表現法とをもって、漫然と労働者の生活なるものを描く。彼ら....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
彼はもう教育界にいることができないのである。また一人の青年があって何らか重要なる
発明をなさむとしているとする。しかも今日においては、いっさいの
発明はじつにいっさ....
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
ことはいふまでもない。これが、奇術応用の『曲芸しん粉細工』である。 稲荷魔術の
発明者として有名な、神道斎狐光師は、このしん粉細工にも非常に妙を得てをり、各所で....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
とが必要となった。土地の天然の収穫で満足していられなくなったので人間は耕作の術を
発明した。 世は三度めぐりて黄銅のときとなりぬ。 心荒々しく武器を取る手もいと疾....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
であります。中世暗黒時代から文芸復興へ移るときに軍事上の革命が起ったのは、鉄砲の
発明という兵器の関係でありました。けれどもフランス革命で横隊戦術から散兵戦術に、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
われたのは二十余年前である。英国理学の大家、エレクトロン首先研究者、クルクス管の
発明者、ローヤル・ソサィティ会長の故クルックス、ソルボン大学教授リシエ博士(ノー....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
神と人との関係につきて、われ等は細説を避けたい。兎角この事につきても、人間の工夫
発明にかかるものが甚だ多く、長き年代の間に蓄積されたる附加物が、中心の真理を隠蔽....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
はクララ・ヤング嬢の扮するローラという娘の父なる博士は「死」を「生」に返すことを
発明したのであった。その博士の娘は、誠に心掛けのやさしいもので、常に慈善事業など....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
には、しかめっつらにうつるので、この魔法使の悪魔は、じぶんながら、こいつはうまい
発明だわいと、ついわらいださずには、いられませんでした。 この悪魔は、魔法学校....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
、ベルグソンとか、むずかしい事ばかりに限りしを記憶す。僕はこの論戦より僕の論法を
発明したり。聞説す、かのガリヴァアの著者は未だ論理学には熟せざるも、議論は難から....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
いうと、一八〇〇年に国王の認可状の下りたのによると、「智識を普及し、有用の器械の
発明並びに改良を奨め、また講義並びに実験によりて、生活改善のために科学の応用を教....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
テン・ブルックは帰国の後、たまたま南北戦争の起るに遇うて南軍に属し、一種の弾丸を
発明しこれを使用してしばしば戦功を現わせしが、戦後その身の閑なるがために所謂脾肉....