発病[語句情報] »
発病
「発病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発病の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
をする事によって、内膜炎は内膜炎を抉掻《けっそう》する事によって、それが器械的の
発病である限り全治の見込みはあるが、位置矯正の場合などに施術者《しじゅつしゃ》の....
「赤外線男」より 著者:海野十三
驚くべき器械の魅力であるか。 「しかしこれは真の驚きではなかった。後になって予を
発病に近いまでに驚倒せしめるものがあろうとは、今日の今日まで考えたことがなかった....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ろなことがあった。 ◯まず弟佑一君が死んだ。三月二日のこと。病名は結核性脳膜炎。
発病後三週間余にて、あわただしく逝った。あんな善人に、天はなぜ寿命をかさないのか....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
かも知れませんが、交通遮断やら消毒やらで近所は大迷惑でございました。それも自然に
発病したというのならば、おたがいの災難で仕方もないことですが、この御新造は自分か....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かれはこう言いました。 「これは陽地の人が来たので、その陽気に触れて、王は俄かに
発病されたのでござります。しかしその人びとも偶然にここへ来合わせたので、別に祟り....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
《みい》られたのにちがいありません。 二人が結びついたきっかけは、名津子さんの
発病でございました。いいえ、名津子さんは、それまではたいへん健康にめぐまれた方で....
「空襲警報」より 著者:海野十三
をつけてゆく。……放送を聞いたとたんに腹が痛くなったという者もでてきたが、本当の
発病は二十四時間ぐらいにでてくるものが多いから、それは気のせいであろう。 とに....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
も本書は日本に於いては破天荒の著書である。是を完成し終った後、先生は二月一日突然
発病し僅々三十五時間で逝いた。二十余年に亘り、斯学の為めに心血を灑ぎ、あまりの奮....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
増のわりに、娘のような温和な婦人であったが、数年前に人と談話をしているうちに突然
発病して、それから痙攣的の発作に苦しめられるようになったということを知っておいて....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
、保険をかけ、貯金をし、家具を備え、衣類を買うことができた。 昭和十三年に私が
発病してからは彼女の御難時代で、ことに現在では当時の半分しか収入がないうえに、物....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
拠り一文を草し、碩果生の名を以てこれを同二十五日の時事新報に掲載せり。実に先生|
発病の当日なり。本文と関係あるを以て茲に附記す。 石河幹明|記 瘠我慢....
「キド効果」より 著者:海野十三
……」 大江山課長が口に出した。 「そうです。先生は悲しい運命の指すままに到頭
発病せられたのでしょう。その動機というのは、『キド効果』つまり昔のキド現象を発見....
「春」より 著者:岡本かの子
いもの。 ――だけど、ちょっと行って見ない。散歩の序に。 ――………。 京子は
発病当時暫く居た脳病院の記憶が非常に嫌なものであるらしい。でも、加奈子に引きとら....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
で嫁入咄が定った少女のように浮き浮きと噪いでいた。 露都行の抱負・入露後の消息、
発病・帰朝・終焉・葬儀 こう決定してからは一日も早く文学と終始した不愉快な日本....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
の血統には、ああ思っても恐しい、汚れた血が流れているのでございます。母方の祖母は
発病と同時に家を追われ、旅に出たまま行衛不明になってしまいました。そして母もまた....