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「発起〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

発起の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に同窓会もまた復興されて、きょうは新しい校内でその第一回を開くことになった。その発起人のうちに私の名も列なっている。巌谷小波氏兄弟の名もみえる。そのほかにも軍人....
獄中記」より 著者:大杉栄
ずっと後輩の方なんだ。 初陣は二十二の春、日本社会党(今はこんなものはない)の発起で電車値上(片道三銭から五銭になろうとした時)反対の市民大会を開いた時の兇徒....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
、誰じゃいッて喚くんです。」 「いや、それは恐縮々々。」 「まことに済みません。発起人がこの様子で。」 「飛んでもない。こういう時は花道を歌で引込むんです、柄に....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
ての事だろうが、何かね、掘返してお骨でも。」 「いや、それはなりましねえ。記念碑発起押っぽだての、帽子、靴、洋服、袴、髯の生えた、ご連中さ、そのつもりであったれ....
死者の書」より 著者:折口信夫
では、万法蔵院は、山田寺の荒れて後、飛鳥の宮の仰せを受けてとも言い、又御自身の御発起からだとも言うが、一人の尊いみ子が、昔の地を占めにお出でなされて、大伽藍を建....
狂人日記」より 著者:井上紅梅
、知っていながらことさら犯しているのだろう。 わたしは食人者を呪う。まず彼から発起して食人の人達を勧誘し、また彼から先手をつける。 八 実際....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
じる。 昨年の十二月二十八日に私は一通の手紙を受け取つた。それは自由映画人集団発起人の某氏から同連盟への加盟を勧誘するため、送られたものであるが、その文面に現....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ーは暇さえあれば、智識を豊かにすることを努めておった。既に一八一三年にはタタムの発起にかかる市の科学界に入会した。(これは後につぶれたが)。この会は三・四十人の....
三枚続」より 著者:泉鏡花
、こうなると私あ極が悪い、」と面を背けて、たじたじになった罪の無さ。 「ここらで発起をするこッた、また三晩ばかしあけたというじゃあないか。あのここな、」というの....
雪柳」より 著者:泉鏡花
に動く。学者は舞踏病の一種だと申されよう。日を経て、ふるえの留まらぬままに、一念発起して世を捨てた。土手の道哲の地内に、腰衣で土に坐り、カンカンと片手で鉦を、敲....
遁走」より 著者:葛西善蔵
えこんだ風であったが、やがて顔をあげて、笹川に向って言いだした。 「じつは、僕も発起人の一人となっていて、今さらこんな我儘を言ってすまないわけだが、原口君とか馬....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
大学およびその他の専門校において講究するは必要のことなり。 寺院にはその住職の発起にて、日曜学校あるいは夜学校、夏季学校、冬季学校等を設置し、貧民の子弟を教育....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
野長英、いずれも大好評にて、四十五日間も打ち続けたり。 ○八月、演劇改良会起る。発起者及び会員は朝野知名の政治家、実業家、学者を網羅し、その宣言は堂々たりしが、....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
は戦前の無産党時代ずっと組織部長をしていたから全国の同志を知っているだろう。新党発起人の選考をやってくれ』と頼まれ、焼け残った書類を探しだして名簿を作成した。そ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
られた。 6、一七九六―九七年のイタリア作戦 一八〇五年をもって近世用兵術の発起点とする人が多い。二十万の大軍が広大なる正面をもって千キロ近き長距離を迅速に....