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「発途〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

発途の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風流仏」より 著者:幸田露伴
のあなたの吾妻里、空寒き奥州にまで帰る事は云わずに旅立玉う離別には、是を出世の御発途と義理で暁して雄々しき詞を、口に云わする心が真情か、狭き女の胸に余りて案じ過....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
つ何の不自由無し、故に予が傍らに在らざるも少しも差支無きとて、出発を促せり。予が発途後は何等の異状も無し。倉次氏は時々来診せられたり。然るに十二日の朝は、例によ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の一人であって、独歩一派の自然主義運動は実にこの『あいびき』と『めぐりあい』とに発途しておる。短かい飜訳であるが啻だ飜訳界の新生面を開いたばかりでなくて、新らし....
四十年前」より 著者:内田魯庵
するの養分を残した。少なくも今日の文芸美術の勃興は欧洲文化を尊重する当時の気分に発途した。 井侯が陛下の行幸を鳥居坂の私邸に仰いで団十郎一座の劇を御覧に供した....
享楽人」より 著者:和辻哲郎
大な芽がひそんでいることを、自分は明らかに感じている。自分はこのことを彼の外遊の発途に当たってあえていう。彼はおそらくイタリアにおいて、フランスにおいて、故郷に....