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「登仙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

登仙の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
き立てて、それを力に飛びあがって、ふたたび元の椽のあいだから逃げ去った。(同上)登仙奇談 唐の天宝年中、河南※子県の仙鶴観には常に七十余人の道士が住んでいた。....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
、単に阿片的なものに止まらず、殆んど青酸加里的性質を持っているので、単に魂を羽化登仙させるだけではなく、生命そのものを昇天させて了うのだが、この点は後に解説しよ....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
テモ仕様のない泥酔漢の貧乏|老爺なんだ。そいつが吾輩と同様|独身者の晩酌で、羽化登仙しかけているところへ、友吉の屍体を担ぎ込んで、何でもいいから黙って死亡診断書....
謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
々として「四条五条の橋の上」に遊び、「愛鷹山や富士の高峰」の上はるかなる国に羽化登仙し去るのである。 南無阿弥陀仏もよかろう。アーメンも面白かろう。天理教の蒟....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
そのプロパーな言語学的又歴史学的桎梏から脱して、正に哲学そのものの方法にまで羽化登仙するのである。文献学にとってこれ以上の名誉は又とあるまい。と同時に、これ程文....
光は影を」より 著者:岸田国士
雑なものだつた。が、ともかく昨日の午後、客に連れられて箱根へ行つたのだが、強羅の登仙閣という旅館から、今日昼近くかゝつた電話によると、昨夜相手の客もまつたく気づ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
あったであろう。 私たちは陶然としてしまった。もう少し酒興が深めばいよいよ羽化登仙というところで、サラリと正面の襖が開いて、コツコツと杖こそ突かぬが、ぬうと這....