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登山
「登山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
登山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
もくたびれてくれば、腹もだんだん減りはじめる、――おまけに霧にぬれ透《とお》った
登山服や毛布なども並みたいていの重さではありません。僕はとうとう我《が》を折りま....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
古い雪であったが、それさえこんどの暑さで両側からとけだし、日に日にやせていった。
登山者たちがおどろいたのもむりではない。 「こんなところに流れがあったかね」 「....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
日、休暇ヲ利用シ、前人未踏ノ山岳地方ヲ横断セントシテ強力一人ヲ連レN県A町ヲ後ニ
登山ヲ開始セリ。 貴局ハ当方ノ送信ヲ了解セラルルヤ」 僕「予ハ了解セリ。予ハ貴局....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
古い雪であったが、それさえこんどの暑さで両側からとけだし、日に日にやせていった。
登山者たちがおどろいたのもむりではない。 「こんなところに流れがあったかね」 「....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
いると、ウインクレル氏から高湯へ行こうといってきた。天気さえ好くば二泊して、吾妻
登山をやるかも分らないとのこと、坊城、松方、僕の三人はむやみとはりきってしまった....
「春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
事ははかどらない。 だから人夫なしで、歩きたいのは理想であるが、今の日本の雪中
登山の程度では、やはり必要なのであろう。 スキーとカンジキ。あの辺の山は、谷を....
「恐竜島」より 著者:海野十三
この島に住んで、朝から晩までさびしい山道を往来《おうらい》している。だからケンが
登山でならした腕だと自慢しても、また玉太郎が身体が軽く敏捷《びんしょう》だといば....
「空襲警報」より 著者:海野十三
かに呑気な顔をして将棋をさしている奴がいるぜ。ホラ、あそこんとこを見てみろ……」
登山がえりらしい学生の一団の中から、頓狂な声がひびいた。――「将棋をさしている奴....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
で、着流しで扇を持った。この形は、さんげ、さんげ、金剛杖で、お山に昇る力もなく、
登山靴で、嶽を征服するとかいう偉さもない。明神の青葉の砦へ、見すぼらしく降参をす....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
んだものを、ただ山を越えたでは、炬燵櫓を跨いだ同然、待て待て禁札を打って、先達が
登山の印を残そうと存じましたで、携えました金剛を、一番|突立てておこう了簡。 ....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
が限られてくるものである。穂高のどの岩はどう取りついたらいいかというようなことは
登山家の間では問題になり得るであろうが、門外漢にとつてはいつこうに興味をひかない....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
伜嘉与吉が来たからこの案内を頼む、彼は都合上|島々に行って来ると言って、十五日を
登山日と定める、二日間滞在中穂高行の同志が四名増して一行五名。 十四日嘉与吉が....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
。如何にも妙な話だが、そこまでの時の経過を忘れてしまったのである。Mさんは最初の
登山というので元気がよかった。お役人は中老で、おまけに職を帯びて
登山するのだから....
「西航日録」より 著者:井上円了
からぬが、一幅の画がスイスの北の天にかけられているように思われる。) これより
登山の汽車に駕し、背後の山頂に達すれば、五湖全面を一瞰するを得。 句がまけて唯な....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
コルコバド山上に登臨す。その山容すでに奇にして、帽子の形を有す。山巓に一亭あり、
登山客の休憩に備う。リオ津の全湾および全街、脚下に平敷す。 奇峰尽頭立、低。 (....