»
白
「白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
―上に「公園|六区《ろっく》」下に「夜警詰所《やけいつめしょ》」。上のは黒い中に
白、下のは黒い中に赤である。
28
劇場の裏の上部。火....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
また豪傑肌《ごうけつはだ》の所もあって、日夜|杯《さかずき》に親みながらさらに黄
白《こうはく》を意としなかった。「天雲《あまぐも》の上をかけるも谷水をわたるも鶴....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ろう。――内蔵助も、眦《まなじり》の皺《しわ》を深くして、笑いながら、
「何か面
白い話でもありましたか。」
「いえ。不相変《あいかわらず》の無駄話ばかりでござい....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
の外から、誰か婆さんの容子を見ていたとすれば、それはきっと大きな蝙蝠か何かが、蒼
白い香炉の火の光の中に、飛びまわってでもいるように見えたでしょう。 その内に妙....
「狂女」より 著者:秋田滋
の敷いていた破れた蒲団の羽毛で巣をつくったのであろう。 僕はその見るも痛ましい
白骨をしまっておくことにした。そして、僕たちの息子の時代には、二度と再び戦争など....
「墓」より 著者:秋田滋
あります。彼女の肉体、あのみずみずしていた、温ッたかな、あんなに柔かく、あんなに
白くあんなに美しかった肉体が、地下に埋められた棺の底で腐ってゆくことを考えたので....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
愁の中に沈めてしまった。この小説中の女主人公たちは今でも生きていて、もう髪は真ッ
白になっている。おお、金色の髪の毛が縮れている若々しい額、やさしく撫でる手、物云....
「初雪」より 著者:秋田滋
りや、カンヌの町を三方から囲んで屹立している高い山々に沿うて、数知れず建っている
白堊の別荘は、折からの陽ざしをさんさんと浴びて、うつらうつら眠っているように見え....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
けたり。学校の教師朋友などが送別の意を表して墨画の蘭竹または詩など寄合書にしたる
白金布の蝙蝠傘あるいは杖にしあるいは日を除け、道々も道中の気遣いを故郷の恋しさと....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
あるが。 これらの講義は、著者も滞英中、聴きに行ったことがある。聴衆は多くは半
白の老人で、立派な紳士が来る。学者もあり、実業家もある。夫婦連れのもあるが、中に....
「寡婦」より 著者:秋田滋
本などにあるように、何かかわった話をしてみたらどうだと云いだした。が、ねッから面
白い話も出なかった。男の猟人たちは射撃の冒険談や兎を殺した話などをした。女連のほ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
気持ちのよいところに建っていた。木のおいしげった丘のふもとで、近くを小川が流れ、
白樺の巨木がその片端に立っていた。眠けを誘う夏の日には、生徒たちの課業を勉強する....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
に亡くなったのである。その亡躯は、赤いズボンをはいた兵士達に護られて墓へ運ばれ、
白いネクタイをかけた人たちが、彼の棺に、哀惜の言葉と、心からの涙を注いだのである....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
た懐をおさえて、九州の青年の多くが、その青雲を志し成功を夢みて、奔流する水道を、
白波たつ波頭を蹴散らし蹴散らし、いささかのセンチを目に浮べて、悲喜交々、闘志を抱....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
ました。三人が村を出た時は、まだ河の流れに朝霧がかかって、河原の石の上には霜が真
白に下りていました。 「今日も、はあお天気になるべいてや。」 と伊作が橋を渡りな....