白字[語句情報] »
白字
「白字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白字の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
久保の長屋町の方に走りこんだが、それから露地をくねくね曲った末に、「おうの屋」と
白字を染ぬいた一軒の質屋へ飛び込んだ。 「こないだ預けた銘仙の羽織をちょっと出し....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
この男の案内によって、靴をぬいで草履に替え、しずかに石段を登った。瑞鳳殿と記した
白字の額を仰ぎながら、さらに折り曲がった廻廊を渡ってゆくと、かかる場所へはいるた....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
申しますと、唐の聖人孔子様のお孫に、※字は子思と申す方がございまして、そのお子を
白字は子上と申しました、子上を産んだ子思の奥様が離縁になって後死んだ時、子上のた....
「道標」より 著者:宮本百合子
ヵ月ぶりで来てみるとアストージェンカの街角には、やっぱり黒地にコムナールと大きく
白字で書いた看板をかかげた食糧販売店の店が開かれており、そのわきからはじまる並木....
「ドン・バス炭坑区の「労働宮」」より 著者:宮本百合子
。炭坑事務所の壁には赤い布に「工業化! 電化! プロレタリアの勝利はこれだ!」と
白字で書いたプラカートが貼られ、一週間ずつの採炭高と生産計画とを対照した興味ある....
「今戸心中」より 著者:広津柳浪
ゃお気の毒だね。吉里がこうこうだッて、お神さんに何とでも訴《いッつ》けておくれ」
白字《はくじ》で小万《こまん》と書いた黒塗りの札を掛けてある室の前に吉里は歩《あ....
「四月馬鹿」より 著者:織田作之助
つ風変りな時計があった。側は西洋銀らしく大したものではなかったが、文字盤が青色で
白字を浮かしてあり、鹿鳴館時代をふと思わせるような古風な面白さがあった。 「いい....
「その人を知らず」より 著者:三好十郎
食わせろ」「工場管理はおれたちで」と赤く大書したのがはってある。黒板には、大きい
白字で「東亜時計労働組合文化部。時局座談会」と二行に書き、「司会者アイサツ――組....