白水[語句情報] » 白水

「白水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雌に就いて」より 著者:太宰治
るようにして寝ころぶ。きょろきょろあたりを見まわす。」 「夕刊の運勢欄を見る。一白水星、旅行見合せ、とある。」 「一本三銭の Camel をくゆらす。すこし豪華....
彼は昔の彼ならず」より 著者:太宰治
て、立ちあがった。それからひとりごとのように呟《つぶや》くのである。「四十二の一白水星。気の多いとしまわりで弱ります。」 僕はころげるようにして青扇の家から出....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
は桶の中へ首を差込むことを許された。馬がゴトゴトさせて食う傍で、亭主は一斗五升の白水が一吸に尽されることを話して、私達を驚かした。 山上の雲は漸く白く成って行....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。このとき長さ三丈とも見える大きい蛟があらわれて、身をめぐらして此の家を護った。白水素女 晋の安帝のとき、候官県の謝端は幼い頃に父母をうしない、別に親類もない....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
泊。 二十三日 蒲田谷に下り、右俣に入りて、蒲田温泉に一泊。 二十四日 蒲田より白水谷を渉り、中尾を経て、割谷に沿い、焼岳(硫黄山)の新旧噴火口を探りて、再び上....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
る安楽な棲処《すみか》があるものだと思われてならないのらしい。 白川の流れも、白水の瀑《たき》も、白川温泉も、それから太古さながらの桃源の理想郷、平家の御所を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
まに生きて行ける道が、人間の世になけりゃならないはずです」 「加賀の白山、飛騨の白水谷のあたりに畜生谷というところがあって、そこにはこの世の道徳もなく、圧制もな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
遊んで暮して行けやしないこと」 「ふーん」 「また、これから白山へ行く途中には、白水谷《はくすいだに》だの、畜生谷なんて、名前はいやなところですけれども、どんな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ったことでないが、ただ気がかりになるのは前途のことです。およそ白山《はくさん》、白水谷を越えて、飛騨の国から、加賀へなり、越中へなり、出ようとする道は、道であっ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ったらどのくらいの大きさの滝だかわからないと思いました。 「あれが、加賀の白山の白水《はくすい》の滝でございます、有名な……」 「まあ、そうですか」 「その白山....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た岩窟の中の往年の壁面に、大小二条の滝がかかっている。飛騨の平湯の大滝だの、白山白水の滝だのを、うつつに見聞きしたお雪ちゃんにとっては、その滝が、必ずしも珍しい....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
んりょう》な汁《しる》を、最後の一滴までも滴《したた》らせる。――(時によっては白水を割ることさえも辞さない。)――しかしクリストフは、まだきわめて若くきわめて....
稽古場にて」より 著者:岸田国士
来ず、作者にも訳者にも申訳ないような杜撰なレジーしかできなかった。完全な訳を是非白水社版世界戯曲選集について参照されたい。....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
うがありませんでした。 その後、或る日、工部学校の前を通り、ふと見ると、お濠へ白水が流れている。 「アア、これだ、これが石膏というものだな」と私は思いました。....
雪柳」より 著者:泉鏡花
お冬さんに似たのがたしかに。ああ発菩提心!……額の下へ、もそもそ不手際に、件の紅白水引を、端づくろいに、ぴんと反らして差置いて、すぐに座を開くと、 「まあ、おじ....