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「白耳義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白耳義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女の決闘」より 著者:太宰治
・ド・ステルニイ氏は十一月にブルクセルに来て、自ら新曲悪魔の合奏を指揮すべし」と白耳義《ベルギー》独立新聞の紙上に出でしとき、府民は目を側《そば》だてたり。 「....
新生」より 著者:島崎藤村
だ昨日《きのう》のことのように彼の胸にあった。もし互の事情が許すなら、もう一度|白耳義《ベルジック》のブラッセルか、倫敦《ロンドン》あたりで落合いたいものだと約....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に、日本は独舞台で欧洲中原の五年にわたる苦艱を唯一日の間に甞めました。あの大戦に白耳義以外|何処の国が日本のようにぐいと思うさま国都を衝かれたものがありましょう....
」より 著者:池谷信三郎
くすると、シイカは想いだしたように、卓子の上の紙包みを解いた。その中から、美しい白耳義産の切子硝子の菓子鉢を取りだした。それを高く捧げてみた。電灯の光がその無数....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
。詩人の墓も撫でたしナポレオンの帽子にも最敬礼した。西班牙の駅夫とも喧嘩したし、白耳義の巡査にも突き飛ばされた。モンテ・カアロでは深夜まで張りつづけたし、ムッソ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
に印象を打って長くあたまにこびりついている多くの「顔」を私は持つ――そのうちでも白耳義の首府ブラッセルは、私にとって忘れられない「都会の顔」の一つだ。その、千百....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
知れない外国語がおもなので、名前だけでも容易に読めない。ジョセフ何とかいう男へ、白耳義アントワアプのKCN――これだけでは差出人の性別はわからないが、「御存じよ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
夜を寝ずに過ごさねばならなかった。もっともこんな目に遭ったのは我々ばかりでなく、白耳義公使が北京郊外の明の十三陵見物に行って、匪賊のために素裸にされた事件もこの....
大きな手」より 著者:竹久夢二
。あたしほんとに涙が出たわ。 A そう言えばあたし、あの方がいつか人形を作って、白耳義の少女達へお贈りになった話を聞いたわ。 B それもCさんが、ああしたお忙し....
母と娘」より 著者:岡本かの子
械にした欧洲大戦の際、英国陸軍工兵中尉として、生れた許りのアグネスに頬ずりして、白耳義の戦線へ出征して行った。而して間も無く戦死を遂げたのであった。其の後の母娘....
画道と女性」より 著者:上村松園
て来るということであった巴里への出品が、なかなか来ない。聞けば巴里を終った後で、白耳義とやらでも展覧会を開いたのだとか。兎もあれ一双揃わねば意味をなさぬ、その的....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
ずれも大満足をするのである。 外国へ渡ったのは、仏蘭西からと、伊太利、それから白耳義と西班牙から、公私おのおのその持ぬしから、おなじ事を求めて、一度ずつ瓜を返....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
足らざるなり。しかして余は今自己の何たるかを反省すれば、余はヴェルハアレンの如く白耳義人《ベルヂックじん》にあらずして日本人なりき。生れながらにしてその運命と境....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
すしい。珈琲店の前には客が席を占め、夜おそくまで家に帰ろうとはしないのである。)白耳義車行(白耳義車行) 麦隴連流。 (麦畑のうねが蘭の野につらなり、白義国は果....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
信と言います。 迷信については、私が西洋にいたとき聴いたおかしい話があります。白耳義の首都ブラッセルから独逸国境の方へ半日ほどドライヴしますと世界大戦当時最も....