白色[語句情報] » 白色

「白色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白色の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
惚《みと》れるように葉子を見やった。天才が持つと称せられるあの青色をさえ帯びた乳白色の皮膚、それがやや浅黒くなって、目の縁《ふち》に憂いの雲をかけたような薄紫の....
軍用鮫」より 著者:海野十三
ず》ほどの鮠《はえ》(註に曰く、ハエをハヤというは俗称なり。形鮎に似て鮎に非なる白色の淡水魚なり)がひっかかろうと、あるいは全然なにも釣れなくとも、どっちでもよ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
列挙してみると次のようなものである。最も高温の星にはヘリウム、それに次いで高温で白色光を放つものには水素、中等程度の高温で黄色の光を放つ、たとえば我々の太陽のよ....
猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
供は赤色を好み、段々と大きくなるに従って、色の浅いものを好むようになる、而して純白色のものを以て最も高尚なものとするのは、我輩文明人の常である、左れば染色上の嗜....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
族であるが今日、寒帯民族のもつ機械文明を模倣し成長せしめることに成功していない。白色人種は、物質文化の行き詰まりを一面に於て唱えながらも、これを刷新せんとする彼....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
て、弦三は空を見上げた。 鉄が熔けるときに流れ出すあの灼けきったような杏色とも白色とも区別のつかない暈光が、一尺ほどの紐状になって、急速に落下してくる。 「爆....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
、どこに忌むべき吸血鬼の巣があるかと思うほどだった。その素晴らしく高く聳えている白色の円い壁体の上には、赤い垂れ幕が何本も下っていて、その上には「一代の舞姫赤星....
金属人間」より 著者:海野十三
マッチ箱ぐらいの大きさの、透明な箱を背おっていた。その箱の中には、指さきほどの灰白色のぐにゃぐにゃしたものがはいっていたが、検事はそこまで観察するよゆうがなく、....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
爆音がよく聞きとれた。 「射ち方始めッ」 警笛がピリピリと鳴る。眩むような、青白色の太い火柱がサッと空中に立った。照空灯が点火したのだ。三条の光芒は、行儀よく....
火葬国風景」より 著者:海野十三
仕舞いにはまるで鳴門の渦巻のようになり、そうなるとシャボン玉の形も失せて、ただ灰白色の鈍い光を見るだけとなった。だんだん暗くなってゆく視野は、八十助の心臓をだん....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
黄色になり、更に又向上すると、あらゆる色が薄らいで了って、何ともいえぬ神々しい純白色になって来る。白竜になるのには大へんな修行、大へんな年代を重ねねばならぬ……....
不周山」より 著者:井上紅梅
女は吃驚したが、全身の毛孔中から何か飛び出したような気がした。地上にはたちまち乳白色の雲煙が立ち罩め、彼女はようやく気を鎮めたが、その小さいものも、もう啼き已め....
狂人日記」より 著者:秋田滋
けだ。小屋に住む黒人たちの国に行ってみよ。風に揺らめく褐色の天幕の下に寝起きする白色アラビア人の住む国へ行ってみよ。ひとりひとりの人間などは問題にもなにもなって....
西航日録」より 著者:井上円了
正面にヤソの画像を安置し、その前に灯明を掲げ、ロシアの特色を示せり。また、駅夫が白色の前垂れを着しおるも、特色の一つなり。これよりロシアの汽車に乗り換え、夜一時....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
湖上にあるがごときの思いをなす。両岸に漁家点在するを見る。木壁を塗るに、あるいは白色ペンキ、あるいは赤色ペンキを用い、白赤相映じて大いに人目を引く。夜十時に至り....