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白虎
「白虎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白虎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火の鳥」より 著者:太宰治
羽の山の中に生れた。祖先の、よい血が流れていた。曾祖父は、医者であった。祖父は、
白虎隊のひとりで、若くして死んだ。その妹が家督《かとく》を継いだ。さちよの母であ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
虎を殺した者を褒《ほ》むるは虎棲む国の常法だ。秦の昭襄王《しょうじょうおう》の時
白虎害を為せしかば能く殺す者を募る、夷人|※※《くじん》廖仲薬《りょうちゅうやく....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
。余のごとく東京に生れたものの眼には、この姿がすこぶる異様に感ぜられた。ちょうど
白虎隊《びゃっこたい》の一人《いちにん》が、腹を切り損なって、入学試験を受けに東....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
から終りまでその四角な顔をにこにこさせていた。教頭はお得意のいい声で、その郷里の
白虎隊の詩を吟じた。 そして校長がいよいよ出発する時には、全校三百余の生徒が、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の秋、この古い墓のまえに額づいた時に私の頭に湧き出した産物である。この墓と会津の
白虎隊の墓とは、わたしに取って思い出が多い。その後、私はどう変ったか自分にはよく....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
気を含み、八は坤で土性とあるから、和合の相を現している。主屋と離なれ別棟があり、
白虎造りを為している。楡と※は何だろう?」 俄に香具師は眼を見張った。 土蔵....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
へ!」 と対馬守、いならぶ家臣たちへ、ヒョイとあごをしゃくった。 藪《やぶ》の
白虎《びゃっこ》 一 簡単なことを複雑にする……。 うつろな制度、内容の腐り....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
うか、と私はかねがね思っていたところに、兄の叱咤だ。千里万里もまだ足りなかった。
白虎とてんとう虫。いや、竜とぼうふら。くらべものにも何もなりやしないのだ。こんど....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
から『要覧稿』に引いたまま写そう。いわく、〈近代|阿蘭陀《オランダ》の献る遍体黒
白虎斑の馬あり、馬職に命じてこれを牧養せしむ、馬職これに乗りこれに載す、ともに尋....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
載は李時珍のがその東洋博物学説の標準とされたから引かんに曰く、班固《はんこ》の『
白虎通《びゃっこつう》』にいわく猴は候《こう》なり、人の食を設け機を伏するを見れ....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
。 「お母さん、ご安心なさい、ぼくは三害をのぞきましょう」 周処は南山へ行って
白虎を殺し、長橋へいって赤竜を殺し、自分は品行を正しくして村のために善事をつくし....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
院の委員、審査員、として、玄武青竜はいざ知らず、斯界の虎! はたその老齢の故に、
白虎と称えらるる偉匠である。 惟うべし近常夫婦の塚に、手向けたる一捻の白饅頭の....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
町の書生芝居 劇界の一問題――男女合併興行――高田の丁汝昌――川上の革新興行――
白虎隊劇 「暫」と「助六」 十八年振りの「暫」――豪壮華麗の舞台――八百蔵の清盛....
「春の修善寺」より 著者:岡本綺堂
の秋、この古い墓のまえに額ずいた時に私の頭に湧き出した産物である。この墓と会津の
白虎隊の墓とはわたしに取って思い出が多い。その後、私はどう変ったか自分にはよく判....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
である。丘の上に立って燃える大学の最後の姿を見下ろしている私たちは、まさに昭和の
白虎隊だった。 大倉先生が病室から白い大きなシーツを取り出してきた。私は自分の....