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白虎隊
「白虎隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白虎隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火の鳥」より 著者:太宰治
羽の山の中に生れた。祖先の、よい血が流れていた。曾祖父は、医者であった。祖父は、
白虎隊のひとりで、若くして死んだ。その妹が家督《かとく》を継いだ。さちよの母であ....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
。余のごとく東京に生れたものの眼には、この姿がすこぶる異様に感ぜられた。ちょうど
白虎隊《びゃっこたい》の一人《いちにん》が、腹を切り損なって、入学試験を受けに東....
「押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
》も、煤《すす》けたままお茶の間の四方に並んでおりましたので、楠正成の討死とか、
白虎隊の少年の切腹とか、上野の彰義隊の戦争とか、日本武尊《やまとたけるのみこと》....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
から終りまでその四角な顔をにこにこさせていた。教頭はお得意のいい声で、その郷里の
白虎隊の詩を吟じた。 そして校長がいよいよ出発する時には、全校三百余の生徒が、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の秋、この古い墓のまえに額づいた時に私の頭に湧き出した産物である。この墓と会津の
白虎隊の墓とは、わたしに取って思い出が多い。その後、私はどう変ったか自分にはよく....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
町の書生芝居 劇界の一問題――男女合併興行――高田の丁汝昌――川上の革新興行――
白虎隊劇 「暫」と「助六」 十八年振りの「暫」――豪壮華麗の舞台――八百蔵の清盛....
「春の修善寺」より 著者:岡本綺堂
の秋、この古い墓のまえに額ずいた時に私の頭に湧き出した産物である。この墓と会津の
白虎隊の墓とはわたしに取って思い出が多い。その後、私はどう変ったか自分にはよく判....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
である。丘の上に立って燃える大学の最後の姿を見下ろしている私たちは、まさに昭和の
白虎隊だった。 大倉先生が病室から白い大きなシーツを取り出してきた。私は自分の....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
す。いわゆる「会津」で若松はその中心であり、今も昔の城址が残ります。ここは少年|
白虎隊の物語で誰も想い起す所でありましょう。古い城下町でありますから、今も色々の....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
柿林の柿のたわわに色づいているのを見る。まもなく、車を降り、丘へ上れば、ここが、
白虎隊の旧蹟と聞かされる。 途中の山蔭に、青銅のムッソリニ碑が、しょんぼり見え....