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白銅貨
「白銅貨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白銅貨の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おじいさんのランプ」より 著者:新美南吉
いないのを見すまして、ランプのそばへにじりより、そのほやをはずしてみたり、五銭|
白銅貨《はくどうか》ほどのねじをまわして、ランプの芯《しん》を出したりひっこめた....
「手袋を買いに」より 著者:新美南吉
の方、ほら人間の手の方をさしだすんだよ」と言って、母さんの狐は、持って来た二つの
白銅貨《はくどうか》を、人間の手の方へ握らせてやりました。 子供の狐は、町の灯....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
近づき、 「早速ですが、二十九日の午後七時五十一分頃に、貴方のお店から新しい十銭
白銅貨を沢山受取っていった男がなかったでしょうかね」 「はッ。十銭白銅を沢山に…....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
物の名というものはやはりありがたいものである。 おつりにもらった、穴のある
白銅貨の二つが、どういうわけだか、穴に糸を通して結び合わせてあった。 三越で買....
「あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
るかのように、絶えず震えている。歩いている彼ははたと立ち悩んだ。彼の足元には五銭
白銅貨が、一ツ、二ツ、三ツ、四ツ、……十一、十二、十三と数えただけおちていた。鈍....
「天馬」より 著者:金史良
って下せい。……へ、これは有難え、有難え」 片方の手でばら銭を捜していた玄竜が
白銅貨を二つ三つ掴み出してぽんと投げ出したのだ。百姓は狂喜して頭を地につけ拝んだ....
「雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
の都ヘルジングフォルスへ遊びに行った時に私を案内して歩いたあちらの人が、財布から
白銅貨のような形をした切符を出して、車掌というものの居ない車掌台の箱に投げ込むの....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
シノプシス 政府が鋳造せる
白銅貨の効用について徹底的に論じた一文である。これを以て
白銅貨の文化的価値を明か....
「蜜柑」より 著者:佐左木俊郎
「婆様、さあ、これで何が味っぽいものでも――爺の病気見舞だ。」 弥平爺は、五銭
白銅貨を二三枚お婆さんの枕元へ撰り出した。 「あ、爺様や、こんなごどしねえだって....