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「百万言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

百万言の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
を胸に貫いてその場に斃《たお》れた。 この至誠殉法の一語は、民会に諭《さと》す百万言よりも彼らの叛意を翻すに殊効《しゅこう》があったろうと思う。 ツリヤ人の....
石狩川」より 著者:本庄陸男
彼は瞳を同じところにすえて、灰色がかった彼女の汚ない顔を眺めていた。その女の叫ぶ百万言もみんな彼には判《わか》っていた。だから少しも聞いていなかった。過ぎ去った....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
。つまり之は観念論や理想主義では全く説明出来なかった或るものなのだ。彼等は精々、百万言を費して、そういう観念が必要であり、そういう観念が成立するということを、弁....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ませぬ。御|推量《すいりょう》あってひとこと栄三郎どのを私かたへ――」 「いや。百万言をついやしても同じこと。彼のごとき不所存者を差しあげるなど思いもよりませぬ....
教育映画について」より 著者:寺田寅彦
るのである。云うまでもなく、朝顔を見たことのないエスキモー土人に朝顔を説明するに百万言を費やすよりも写真か映画で一分間を費やした方が早分りである。一と口に云えば....