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百川
「百川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百川の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
舌《しゃべ》り出しては止度《とめど》なく、滔々蕩々《とうとうとうとう》として勢い
百川《ひゃくせん》の一時に決した如くで、言損じがなければ委《たる》みもなく、多年....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
人である。後、不幸にも狂人になった)、内田魯庵(その頃は花の屋)、石橋忍月、依田
百川などの諸君に、それを見せることが出来たのである。 西鶴は私の四大恩人の一人....
「断片(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
れない訳を説明する華厳経の文句がある。大海有四熾燃光明大宝。其性極熱。常能飲縮。
百川所流無量大水。故大海無有増減。とある。大洋特に赤道下の大洋における蒸発作用の....
「市川九女八」より 著者:長谷川時雨
る。静枝には海老茶袴《えびちゃばかま》をはかせて玄関番をさせ、神田小川町の依田|
百川《ひゃくせん》――学海《がくかい》翁のところへ漢学をならわせにやるのだった。....
「ビール会社征伐」より 著者:夢野久作
、さあ飲むわ飲むわ。筆者を除いた九名の選手と仮装マネージャーが、文字通りに長鯨の
百川を吸うが如くである。 「ちょっと、コップでは面倒臭いですから、そのジョッキで....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
いに進展しないでしまつた。 だから私は彼の私生活の片鱗をも知らない。また長鯨の
百川を吸うがごとき彼の飲みつぷりにも接したことがない。にもかかわらずほんの二度か....
「初看板」より 著者:正岡容
く覚えておいたので、のちにそれが本職の落語家《はなしか》になってから「本膳」や「
百川《ももかわ》」なんて田舎者の出る噺のときにたいへん役に立ちました。それにして....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
。 言うまでもなく道鏡関係の史実には、甚だ多くの疑問が纏わっている。けだし藤原
百川らの道鏡排斥の事件が極めて隠密の間に計画せられ、隠密の間に遂行せられたのであ....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
後の世を安楽くせんと、富者は黄金白銀を貧者は百銅二百銅を分に応じて寄進せしにぞ、
百川海に入るごとく瞬く間に金銭の驚かるるほど集まりけるが、それより世才に長けたる....