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百年
「百年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
もこう言いながら、崋山といっしょに、くすくす笑い出した。
「しかしこの後五十年か
百年たったら、改名主の方はいなくなって、八犬伝だけが残ることになりましょう。」
....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
はり子供の夢だったかも知れない。が、今日《こんにち》我々の目標にしている開化も、
百年の後《のち》になって見たら、やはり同じ子供の夢だろうじゃないか。……』」
....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の全集は出版せられたれども、売行きはなはだ振わざるがごとし。
問 予の全集は三
百年の後《のち》、――すなわち著作権の失われたる後、万人《ばんにん》の購《あがな....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
、※《におい》の好い煙を吐いて、
「ジンなどという精霊があると思ったのは、もう何
百年も昔のことです。アラビヤ夜話《やわ》の時代のこととでも言いましょうか。私がハ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
かし瑣事を愛するものは瑣事の為に苦しまなければならぬ。庭前の古池に飛びこんだ蛙は
百年の愁を破ったであろう。が、古池を飛び出した蛙は
百年の愁を与えたかも知れない。....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
いかん》かこれ美人と云う事も、時代ごとにやはり違う筈じゃ。都でもこの後《のち》五
百年か、あるいはまた一千年か、とにかくその好みの変る時には、この島の土人の女どこ....
「運」より 著者:芥川竜之介
皆|赭《あか》ちゃけた土器《かわらけ》の肌《はだ》をのどかな春風に吹かせながら、
百年も昔からそうしていたように、ひっそりかんと静まっている。どうやらこの家の棟《....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
えている。それは石原か横網かにお祭りのあった囃しだったかもしれない。しかし僕は二
百年来の狸の莫迦囃しではないかと思い、一刻も早く家へ帰るようにせっせと足を早めた....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ある。誰でも大衆に対して述べようという場合となると、国家の利害に対する責任上、数
百年来の昔から伝わり、そして公認の宗教と合体し、従って神聖にして犯し難いものにな....
「聖書」より 著者:生田春月
、やや得意の色があった。 「掘出し物だ。ヴィクトリア朝のものじゃない、どうしても
百年前のものだね」 「へえ」と今更感心して見る。 「夜店で買ったんだ。初め十銭だ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
はそれ等の中から選ばれるようになりました。むろん例外はありましょうが、現在では数
百年前乃至千|年二千|年前に帰幽した人霊が、守護霊として主に働いているように見受....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
じて居た。無論これ等が皆迷信であることは言うまでもない。イエスの死後、すでに千八
百年以上に及べど、今|以てイエスは地上に再臨しない。よほど活眼を以てバイブルに対....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
死ぬのですよ。わたしたちよりも、かえって寿命はみじかいくらいです。わたしたちは三
百年まで生きられます。ただ、いったん、それがおわると、それなり、水の上のあわにな....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
コイルが共に静止しておったためだと分った。実際、磁石はコイルの傍に十年置いても、
百年置いても、電流を生じない。しかし、少しでも動けば、すぐに電流を生ずるのである....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
に住んでいた者である。明治二、三十年代の本所は今日のような工業地ではない。江戸二
百年の文明に疲れた生活上の落伍者が比較的多勢住んでいた町である。従って何処を歩い....