百年の計[語句情報] » 百年の計

「百年の計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

百年の計の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
れを言わないものはなかった。不幸にも、総蔵は筑摩県の官吏らに一切を引き渡し、前途百年の計をあとから来るものに託して置いて、多くの村民に惜しまれながらこの谷を去っ....
石狩川」より 著者:本庄陸男
は狭すぎるでしょう」と役人は顔をあげた。頬を赤くして云った、「雄大に、野放図に、百年の計に齟齬《そご》を来さないよう充分に土地を取って貰《もら》いたい、このサッ....
源氏物語」より 著者:紫式部
かねぬようなことになった時も、いさぎよく自身で渦中を去り、宗教を深く信じて冷静に百年の計をされたのである。この中将は若年ですでにあらゆる条件のそろった恵まれた環....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
まりて戦勝の主領が社会の秩序《ちつじょ》を重んじ、新政府の基礎《きそ》を固くして百年の計をなすに当りては、一国の公道のために私情を去り、曩《さ》きに奇貨《きか》....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
一個の? 井上 代表だといつ申した?……しかしながらわれわれは誰やらと違って邦家百年の計のために共に身命をなげ打って結束した者だ。一人一人てんでの考えでは動いて....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
の盛時をしのび、大恩教主の法の光をひとしく仰ぐわれら東邦民族の合同をも策し、東洋百年の計も語らってみたかったためであろう。古のギリシャにあこがれの誠をいたすにつ....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
個の? 井上 代表だといつ申した? ……しかしながらわれわれは誰やらと違って邦家百年の計のためにともに身命をなげ打って結束した者だ。一人々々てんでの考えでは動い....
三国志」より 著者:吉川英治
性である。それに、曹操の手心もわかっている。一気に撃滅して、※州もすぐ取返さねば百年の計を誤るものだと、全城の兵をくり出して、物々しく対陣した。 呂布の勇猛は....
三国志」より 著者:吉川英治
というもので、いたずらに晴の場所で雄弁を誇り、局部的な勝敗をとって功を論じ、社稷百年の計を、坐議立談するが如き軽輩な人では、よく解することはできますまい」 こ....