百端[語句情報] » 百端

「百端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

百端の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
写生文」より 著者:夏目漱石
らは何事をも写すを憚《はば》からぬ。ただ拘泥《こうでい》せざるを特色とする、人事百端、遭逢纏綿《そうほうてんめん》の限りなき波瀾《はらん》はことごとく喜怒哀楽の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に、それを聞いて油断のならない人物としたのは岩倉公だ。慶喜の人物を評して、「譎詐百端の心術」の人であるとなし、賢い薩州侯の公論を至極公平に受けいれることなぞおぼ....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
求むるは父母の責任にして、其男女が年頃に達すれば辛苦して之を探索し、長し短し取捨百端、いよ/\是れならばと父母の間に内決して、先ず本人の意向如何を問い、父母の決....
「草紙洗」を描いて」より 著者:上村松園
、劃然と飛びはなれた夢幻の境地であり、また現実の境地でもあります。騒音雑然、人事百端とも申すべき俗世界の世の中から、足一たびこの能楽の境域にはいりますと、そこに....