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「百聞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

百聞の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
伸子も素子についてそう云った。 「たいてい、わかるわ」 「しかし、そこにまた百聞一見にしかず、ということもありましてね」 ウィーン大学の宗教哲学の学生だと....
創生記」より 著者:太宰治
の頭、焼ちゅう、泡盛、どこかで誰か一人は必ず笑って居る。これは十目の見るところ、百聞、万犬の実、その夜も、かれは、きゅっと口一文字かたく結んで、腕組みのまま長考....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う言うから」 「立派な学者もヘチマもあるものか、本物を一目見りゃわかることだよ、百聞は一見に如《し》かずだあな」 今度は番兵さんが得意になりました。 茂太郎....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
穴だの、八百長|紛擾、焼打、そうかと思うと女子競輪などゝ殺気の中に色気まであり、百聞は一見に如かずと食指をうごかしていたが、伊豆の辺地に住んで汽車旅行がキライと....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
あった。 大島の測候所で私は言われました。 「とにかく、見なければ分りません。百聞は一見に如かずですよ」 科学者が説明ぬきでこう言うのだから面白い。まさしく....
採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
グというのは一体どんなことをやるのかと問うて斜酣が説明するところを聞くと、一見は百聞に勝るというから、細かなことは現地において実演してみせるが、要するに蜂の子を....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
起こすに至る。その周遊の時日限りありて、詳細の視察は到底望むべからざるも、諺に「百聞一見にしかず」というが、余は「百読一見にしかず」と思い実地見聞の必要を認め、....