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「百首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

百首の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
たのを、再び昔の盛りにかえそうと努めたのは、この忠通卿である。久安《きゅうあん》百首はこの時代の産物で、男には俊成《しゅんぜい》がある。清輔《きよすけ》がある。....
弓町より」より 著者:石川啄木
時かであった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ その間に、私は四五百首の短歌を作った。短歌! あの短歌を作るということは、いうまでもなく叙上の心持....
青年」より 著者:森鴎外
に廻されるのです」と、純一は笑いながら云った。 「そうさね。同じ詞で始まる歌が、百首のうちに幾つあるということを諳んじてしまって、初五文字を読んでしまわないうち....
十二支考」より 著者:南方熊楠
いたのだ。さて、『贅弁』に神徳高き大神を如何ぞ禽獣とすべけんやと詈ったが、『玉鉾百首《たまぼこひゃくしゅ》』に「いやしけど、いかつちこたま狐虎、たつの類ひも神の....
歴史の落穂」より 著者:宮本百合子
、その青春の開花の時期をドイツで送った。鴎外の婦人に対する感情は、「舞姫」、和歌百首や他の作品の上にもうかがわれるのであるが、鴎外の婦人に対するロマンティシズム....
「土」と当時の写実文学」より 著者:宮本百合子
転々として五年間の療養生活の間に主として短歌に熱中し『アララギ』に「鍼の如く」数百首を発表した。この時代節の歌境は非常に冴えて、きびしく鋭く読者の心に迫る短歌を....
田端の汽車そのほか」より 著者:宮本百合子
う堂々さの面でだけ不動化されている鴎外を気の毒に感じた。「雁」や、日露戦争時代の百首の和歌、「阿部一族」その他の小説は、どんな俗人も感服するこの風※だけでは書け....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
森。そうです。本領は抒情詩にあるのです。跡で著述目録を御覧に入れましょう。先頃我百首の中で、少しリルケの心持で作って見ようとした処が、ひどく人に馬鹿にせられまし....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いるわけである。ゆえに専門家的に漸く標準を高めて行き、読者諸氏は本書から自由に三百首選二百首選一百首選|乃至五十首選をも作ることが出来る。それだけの余裕を私は本....
歌の口調」より 著者:寺田寅彦
でしまったのである。 もし出来るならば、多数の歌人が銘々に口調のいいと思う歌を百首くらいずつも選んで、それらの材料を一纏めにして統計的に前述の波数や波長の分配....
鎖ペンを握って」より 著者:種田山頭火
ろうと思う。 △歌の数は最近作十首内外ということにしたい。それでないと、一人で二百首も三百首も出されたとき、編輯者が困る。そして十首内外ならば、ほぼ、或る纏った....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
一首』の如き享保《きょうほう》年代|西川風《にしかわふう》の『絵本|鏡《かがみ》百首』の如きまた長谷川光信《はせがわみつのぶ》が鯛屋貞柳《たいやていりゅう》の狂....
間人考」より 著者:喜田貞吉
解している。 さらにこのハシタという語のほかにハシタナという語がある。堀河後度百首に、 さもこそは峯の嵐の荒からぬ、あなはしたなの槙の板戸や。 源氏桐壺の巻....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
歳の頃すでに世を去っていたから、基俊につくのほかなかった。保延六年二十七歳で述懐百首を作った。 康治年間|崇徳院から百首の題を賜わり、時の歌人が百首歌を詠んで....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
いた結果であろうと思う。最近に諏訪の山浦地方で、土地の老人老女の覚えていた歌を数百首、小池|安右衛門君が採集したことがある。面白いことにはその歌の半数以上が、嶺....