皆様[語句情報] » 皆様

「皆様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

皆様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
、叔父の言葉を全く無視した態度で急に晴れやかな色を顔に浮かべながら、 「ようこそ皆様……おそくなりまして。つい行かなければならない所が二つ三つありましたもんです....
或る女」より 著者:有島武郎
もうくやしゅうございます。……どうしてこう早くお帰りになったんでございますか……皆様のおっしゃる事を伺っているとあんまり業腹《ごうはら》でございますから……もう....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
不承知か。こんな風に言われたから、民子はすっかり自分をあきらめたらしく、とうとう皆様のよい様にといって承知をした。それからは何もかも他《ひと》の言うなりになって....
紅玉」より 著者:泉鏡花
装がございました時、私がいたしました、あの、このこしらえが、余りよく似合ったと、皆様がそうおっしゃいましたものでございますから、つい、心得違いな事をはじめました....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
苛立って、 「入れよ、こっちへ。」 「傘も何も、あの、雪で一杯でございますから。皆様のお穿ものが、」 成程、暴風雨の舟が遁込んださながらの下駄の並び方。雪が落....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
尻も終らぬ中、縄も釘もはらはらと振りかかった、小宮山はあッとばかり。 ちょいと皆様に申上げまするが、ここでどうぞ貴方がたがあッと仰有った時の、手附、顔色に体の....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
のが、大へんに残念でございます。あの美しい道中の眺めの、せめて十|分の一なりとも皆様にお伝えしたいのでございますが……。 しばらくしてから私はとうとう竜宮界の....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
達を待とうとする高風雅懐は、まことに見上げたものである。私は心からこの章の精読を皆様におすすめしたい。 第九章 啓示の真意義 問『キリストの神性、並....
良夜」より 著者:饗庭篁村
り。予は凱旋の将の如く得々として伯父より譲られたる銀側の時計をかけ革提を持ち、「皆様御健勝で」と言うまでは勇気ありしが、この暇乞の語を出し終りたる後は胸一杯、言....
取舵」より 著者:泉鏡花
の鞄の中より何やらん取出して、忙々立去らむとしたりしが、たちまち左右を顧て、 「皆様、これじゃ耐らん。ちと甲板へお出でなさい。涼しくッてどんなに心地が快か知れん....
多神教」より 著者:泉鏡花
なりません。それで……身につけて出ましたのです。そして……そして……お神ぬし様、皆様、誰方様も――憎い口惜しい男の五体に、五寸釘を打ちますなどと、鬼でなし、蛇で....
三枚続」より 著者:泉鏡花
眉を顰めたが、さあらぬ調子で、 「面会日は別にあるです。」 「へい?」 「あれが皆様に別に面会しますのは水曜の午後です。」 「水曜の午後でございますか。」 鴨....
註文帳」より 著者:泉鏡花
「おお、」 「ね、御覧なせえ、不思議じゃアありませんかい。私もどうやらこうやら皆様で贔屓にして、五助のでなくッちゃあ歯切がしねえと、持込んでくんなさるもんだか....
妖怪談」より 著者:井上円了
せぬ。まあ、そのうちのおもしろいのを一つ二つお話しいたしましょう。それにしても、皆様の御希望もありましょうから、それを伺ってと思って、諸君の希望を問うたのであり....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
惑わず政治に拘らず只一途に己が本分』を尽すべきお諭しがある。財政がどうであろうと皆様がお困りであろうと、国防上必要最少限度のことは断々固として要求する」旨お答え....