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皇妃
「皇妃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皇妃の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ナポレオンと田虫」より 著者:横光利一
フィヌを離婚した。そうして、彼はフランスの皇帝の権威を完全に確立せんがため新しき
皇妃、十八歳のマリア・ルイザを彼の敵国オーストリアから迎えた。彼女はハプスブルグ....
「旅愁」より 著者:横光利一
とに並び下ったかと見える堂堂たる景観だった。
「この眺めはどうです。ナポレオンの
皇妃のジョセフィヌはここの宮殿にいたのですが、河がいかにも武装を整えた大兵団の守....
「水の女」より 著者:折口信夫
葉巻二) 天武の夫人、藤原浦の女神となった理由も、やや明るくなる。 私は古代
皇妃の出自が水界に在って、水神の女であることならびに、その聖職が、天子即位|甦生....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
のである、と意味深重な註釈をつけているのです。そして、聖徳太子の死んだのは、その
皇妃の死んだ二月二十一日の翌日である。それは金堂の釈迦像の光背の文字が示している....
「パラティーノ」より 著者:野上豊一郎
リヴェ(リヴィアの家)のことを書き落してはならない。リヴィアはアウグストゥス帝の
皇妃リヴィア・アウグスタで、彼女はアウグストゥスの子供は産まなかったが、皇帝と合....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
けの服装。どう踏み倒しても命婦だね。土耳古皇帝の椒房にいる最も優秀なる命婦だよ。
皇妃と云ってもいいかも知れない。ところがどうだい、あの手の色は! まるっきり労働....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
。ただに国津神の後裔のみならず、秦・漢・百済等海外諸蕃の裔を承けたもので、入って
皇妃・夫人の列に加わったものさえも、史上その例に乏しくはない。いわんや一般臣隷庶....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
らばチベットでは既に清国そのものを信じて居らぬからです。清国皇帝は英国の貴婦人を
皇妃に貰うて以来、英国と非常に親密になって居るために清国が紊れるのであるという風....
「三国志」より 著者:吉川英治
思いながら、この大炎上を後に出発した。 彼の一族につづいて、炎の中から、帝王、
皇妃、皇族たちの車駕が、哭くがごとく、列を乱して遁れてきた。 また、先を争って....
「三国志」より 著者:吉川英治
するかもしれないな」 「ですから、よいではございませんか。娘を嫁入らせば、やがて
皇妃になれる望みがありましょう」 「おまえも、偉いところへ眼をつけるな」 「女親....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
み妃、玄輝門院がお持ちだった。 ところが、この玄輝門院の姉は、また、亀山天皇の
皇妃であった。――つまり姉妹ふたりの、姉の方は弟に嫁し、妹は兄の妻――という逆交....