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皺腹
「皺腹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皺腹の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
うございまする。佐渡守様が何とおっしゃりましょうとも、万一の場合には、宇左衛門|
皺腹《しわばら》を仕《つかまつ》れば、すむ事でございまする。私《わたくし》一人《....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
一色にしか映らなくなっていた。 老人は、その日家へ帰ると、式服を着て礼を正し、
皺腹をかき切って、惜しからぬ身を捨ててしまった。 忠直卿御乱行という噂が、よう....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
けて、一方がやや軽いからとて、不義は、不義じゃ、従うべきではない。牧、わしなら、
皺腹を掻っ裁いて、上命に逆った罪をお詫びして死ぬぞ。これがよし、斉興公よりの御上....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ことにでもなったら、それこそ、のめのめと生きながらえているわけにはゆかぬ、まさに
皺腹《しわばら》ものである。 さすが強情我慢の庄兵衛も、これにはすっかり閉口し....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
、そのすえ、これが真赤《まっか》な無実だったなどとなったら、あなたは腹切だ。その
皺腹《しわばら》から大腸《ひゃくひろ》をくり出すところなんざ、とんと見られたざま....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
認めおり候ところ、只今燃尽き候。最早|新に燭火を点候にも及ばず、窓の雪明りにて、
皺腹掻切候ほどの事は出来申すべく候。 万治元|戊戌年十二月二日 興津弥五右衛....
「濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
た。 『して、相手方の、数右衛門は何うなりましょうな。その次第に依っては、一閑の
皺腹を賭しても、娘の汚名を洗わねば、他家へ白無垢は着せてやれませぬが』 『――不....