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盆提灯
「盆提灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盆提灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
つになく腰を落着けたのでしょう。色の白い、眉の迫った、痩《や》せぎすな若主人は、
盆提灯《ぼんちょうちん》へ火のはいった縁先のうす明りにかしこまって、かれこれ初夜....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
出したのです。この店は馬喰町四丁目でしたが、後には小伝馬町へ引移して、飾提灯即ち
盆提灯や鬼灯提燈を造った。秩父屋と共に、凧の大問屋は厩橋の、これもやはり馬喰町三....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
》は大川から、夕風が上潮《あげしお》と一緒に押上げてくる。洗髪、素足《すあし》、
盆提灯《ぼんちょうちん》、涼台《すずみだい》、桜湯《さくらゆ》――お邸方や大店《....
「大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
句も、繊細な写生練習の一つの方法であった。又動作を如実によめる句は、 手にうけて
盆提灯をたゝみけり みさ子 片足づついざり草とる萩の前 汀女 (7) ....
「円太郎馬車」より 著者:正岡容
出してしまった。ドッという笑い声が、今度は楽屋から寄席へと響いていった。 元日の
盆提灯 「いつまでそんなところに立ってねえで座ったらどうだイ、圓太郎」 懐手《....