盗泉[語句情報] » 盗泉

「盗泉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

盗泉の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
今度こそ」より 著者:片岡鉄兵
た。甲吉の投げたバットの函は俺の膝に当って、空地の草の上に落ちた。 「カッしても盗泉の水は飲まずか」と山木の源公が云った。 「何だい、それゃ」と、海野が立上って....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
の臓腑を穢す様な訳で、私は厭だ、盗賊の物を飲んだり食ったりするのは厭だ、渇しても盗泉の水を飲まず、其のくらいの事は山三郎存じて居ります、其方で勝手にお飲みなさい....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
食うや食わずの身となるともナア、何故其の様なさもしい了簡に成ってくれた、渇しても盗泉の水を飲まず位の事は心得ているではないか、何ういう訳で人の物を奪る気になった....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
途はつかず、というて、身寄り頼りに縋って、さもしい頭も下げきれず、また、渇しても盗泉の水はくらわず――と頑固に持して、一同、この街道の橋袂に、貧しい納屋一軒借り....