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盛ん
「盛ん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盛んの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
折る心配をしなければならないような馬が好きで、柔順でよく訓練された馬なぞは、血気
盛んな若者には価値がないと考えていたのである。 この物語の主人公がヴァン・タッ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
焉で、他宗の信者を改宗させるために伝道するというようなこともしない。それゆえ余り
盛んにもならないでしまった。 ファラデーの父のジェームスがこの教会に属しており....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の国のプログラムもたいていは独逸《ドイツ》語を並べていました。)
クラバックは
盛んな拍手のうちにちょっと我々へ一礼した後、静かにピアノの前へ歩み寄りました。そ....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
陽気な趙生は酢蟹《すがに》を肴に、金華酒《きんかしゅ》の満《まん》を引きながら、
盛んに妓品《ぎひん》なぞを論じ立てるのである。
その王生がどう云う訳か、去年の....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
当時は義賊という妙な名前が、一般にこの盗人《ぬすびと》の代名詞になって、どこでも
盛んに持てはやされていた。
「何しろ先生、盗みにはいったお大名屋敷が七十六軒、盗....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
い侮蔑《ぶべつ》の中《うち》に、明るい好意をも感じ出した。
その時幕は悠々と、
盛んな喝采《かっさい》を浴びながら、舞台の前に引かれて行った。穂積《ほづみ》中佐....
「父」より 著者:芥川竜之介
」と称する連中の口から、旅行の予想、生徒同志の品隲《ひんしつ》、教員の悪評などが
盛んに出た。
「泉はちゃくいぜ、あいつは教員用のチョイスを持っているもんだから、....
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
って起き上り、一まず後架《こうか》へ小便をしに行った。近頃この位小便から水蒸気の
盛んに立ったことはなかった。僕は便器に向いながら、今日はふだんよりも寒いぞと思っ....
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
知っている。勿論、馬鹿踊を踊ったあとで、しらふになってから、「昨夜《ゆうべ》は御
盛んでしたな」と云われると、すっかりてれてしまって、「どうも酔ぱらうとだらしはあ....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
た。当日の朝、僕が学校の事務室へ行った時には、もう僕たちの連中が、大ぜい集って、
盛んに籤《くじ》をこしらえていた。うまく紙撚《こより》をよれる人が少いので、広瀬....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
うに行かなかった。その上に文化同盟の連中は、余勢をかって臨時学生有志大会を開いて
盛んに気勢を挙げた。 その日私は、先日なくなられて早稲田大学政治経済部葬になっ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
いう文句を綱領として、池袋の北沢教授宅の隣りに本部を置き、雑誌“建設者”を発行、
盛んに活動した。 池袋の本部合宿所は“大正の梁山泊”ともいうべきもので、同人が....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
うでございました。呉服物なども、良い品物は皆特別に織らせたもので、機織がなかなか
盛んでございました。尤もごく高価の品は鎌倉では間に合わず、矢張りはるばる京に誂え....
「或る女」より 著者:有島武郎
て行ったりした。格別の風もないのに海面は色濃く波打ち騒いだ。三日目からは船の中に
盛んにスティームが通り始めた。
葉子はこの三日というもの、一度も食堂に出ずに船....
「或る女」より 著者:有島武郎
だれの音を聞いた。日本に帰ってから始めて空はしぐれていたのだ。部屋《へや》の中は
盛んな鉄びんの湯気《ゆげ》でそう寒くはないけれども、戸外は薄ら寒い日和《ひより》....