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盛土
「盛土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盛土の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ましょう」 二、六道図絵の秘密 失楽園は、鵯島に続く三町四方ほどの、岩礁の上に
盛土をして、その上に建てられているのだが、周囲の欝蒼たる樹木が、その全様を覆い隠....
「地中魔」より 著者:海野十三
にをいう。何物かッ貴様は――」 「岩だ!」電話はハタと切れた。 理科大学の
盛土 「岩だ。それ――」 と、命令一下、かねてこんなこともあろうかと用意して待....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
築かれたま新しい路の上を――草鞋《わらじ》のあしうらにぽこぽこと感ずるまだ軟かい
盛土の上を――その男は足ばやに立ち去った。
十一
その開通を待ち佗《わ》び....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
出した穴ではないかしらと、白木警部はじめ一同が、その穴の縁に近づいたとき、傍らの
盛土の中から、二本の足がニョッキリ出ているのを発見して大騒ぎになり、私は、その足....
「イオーヌィチ」より 著者:神西清
気配などいくら捜してもありはしないけれど、しかし黒々としたポプラの一本一本、墓の
盛土の一つ一つに、静かな、すばらしい、永遠の生を約束してくれる神秘のこもっている....
「「壇」の解体」より 著者:中井正一
美しいせせらぎ、紅の花、小さなめだかの走っていた小川の上を覆うて、斜に鉄道線路の
盛土が一直線に横切っている近代風景の様に、何もかもが斜に断ち截られてしまったかの....