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「目が出る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目が出るの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
で銘酒一本買って、お祝、高峰順平と書いて丸亀へ届けさせ、残りの金を張ると、阿呆に目が出ると愛相をつかされる程目が出た。 北田と山分けし、北田に見送られて梅田の....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
らな。……ええオイ本当にあんな所が、この世の極楽って云うんだろうぜ。トントン云う目が出るんだからな。……だがな、俺には一つだけ、気がかりの事があるんだぜ。と云う....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、そうおっしゃらずに……ときに兄貴、いったいこれからがんりきはどっちへ振向いたら目が出るんでございましょう、そこのところをひとつ」 「おれは易者ではないから、そ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ずだか》くなっている場金《ばがね》を掻き集めながら、 「ナニ、今日はわっしどもの目が出る日なんでございます、殿様方の御運の悪い日なんでございます、殿様方がお弱い....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
構えをする。 二三番するうちに、新入者がまた二三枚加わる。加わった当座は多少の目が出ると、有頂天《うちょうてん》になり、やがてそのつぎは元も子もなくして、着物....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、かえって気の毒がって小銭を与えたりした。 鉄面皮な甥《おい》は、すこしばかり目が出ると、今戸の浜金の蓋物《ふたもの》をぶるさげたりして、唐桟《とうざん》のす....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
「でもお前伊丹屋といえば江戸で指折の酒屋じゃねえか。そこの養女ときたひにゃア云う目が出るというものだ」 「そりゃあそうだよ。云う目は出るさ。でもね、本当の幸福っ....
黒い手帳」より 著者:久生十蘭
―1―2)というでまかせな組合せで抵抗することにした。するとどうだ。またその通り目が出るじゃないか。負けようとあせればあせるほど勝ちつづけるのだ。おれがなにをい....
魔都」より 著者:久生十蘭
で、これを壺皿にいれると居据ったまま転がらない。伏せると壺皿に入れた時出ていた裏目が出る。「両通」といって、これのもすこし精巧な奴になると、金粉の重味が両方にか....
子供役者の死」より 著者:岡本綺堂
って置いたのです。お初も如才ない女ですから、うまく親分に取り入って、なんでも言う目が出るという贅沢ざんまいで、ずいぶん派手に暮らしていたそうです。それが今度、か....
春心」より 著者:田中貢太郎
何時までもあんなじゃない、そのうちには考えて来る、おまえもそのうちには、何かいい目が出る、人間は忍耐が第一じゃ、忍耐してくれ、それでお鶴も、考えなおしてくれたら....
放浪」より 著者:織田作之助
で銘酒一本買って、お祝、高峰順平と書いて丸亀へ届けさせ、残りの金を張ると、阿呆に目が出ると愛相をつかされる程になった。 北田と山分けし、北田に見送られて梅田の....