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目が覚める
「目が覚める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目が覚めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「朱日記」より 著者:泉鏡花
疲れていながら、何か、それでも寝苦くって時々早鐘を撞くような音が聞えて、吃驚して
目が覚める、と寝汗でぐっちょり、それも半分は夢心地さ。 明方からこの風さな。」....
「地球盗難」より 著者:海野十三
「ああ、お美代坊は、いま睡り薬が利いて、ぐうぐう眠っとりますだ。この調子だと、
目が覚めるのは、多分明日のお昼ごろになるだろうという話です」 「明日のお昼ごろ?....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
がある。 夜行列車が木曾福島のあたりを通るころには、山へ入って行く興奮からよく
目が覚める。そして天候を気にしながらいつも窓外をすかして見るのであった。こうした....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
、空腹へ三つばかり頬張りました。熱い汁が下腹へ、たらたらと染みた処から、一睡して
目が覚めると、きやきや痛み出して、やがて吐くやら、瀉すやら、尾籠なお話だが七顛八....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
5 それからまた十年たった。 第五回目の日記である。 四十×年八月八日
目が覚めると、今日は何をして退屈を凌ごうかなと、それがまず気にかかる。 極楽生....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
、医師の手当の甲斐あって間もなく前後して、目を覚ました。 「人払いだ」 醤は、
目が覚めるや、大声を発した。 居候なりとはいえ、今を時めくABCDS株式国家の....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
的な歪みが残っていることがある。この歪みを、うまく取去ることが出来ると、ぱっと、
目が覚めるように過去の記憶を呼び戻すことが出来るのですがね」 「なるほど、歪みを....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
秋の思で待構えまする内に疲れたせいか、我にもあらずそろそろと睡みましたと見えて、
目が覚めると、月の夜は変り、山の端に晴々しい旭、草木の露は金色を鏤めておりました....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
「ああ、奥さん、」 と言った自分の声に、ふと
目が覚めると……室内は真暗で黒白が分らぬ。寝てから大分の時が経ったらしくもあるし....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
。朝早く目を開いても、自分がいつもの寝台にねているような気がしなかった。わたしは
目が覚めるとさっそく寝台にさわったり、そこらを見回したり、いろいろ試してみた。あ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
演技にも人がらにも好感が持てた。 台湾から帰途船が瀬戸内海にはいると松の緑など
目が覚めるようで、日本はこんなに美しい国だつたのかと驚いた。 伊藤の家へ帰つて....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
が、たちどころに狂人なんだと。 危険々々。 ト来た日にゃ夢もまた同一だろう。
目が覚めるから、夢だけれど、いつまでも覚めなけりゃ、夢じゃあるまい。 夢になら....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
イフで追っかけはる。胸かて、手かて、揉み、悶えて、苦して、苦して、死ぬるか思うと
目が覚める……よって、よう気をつけて引結え、引結えしておく伊達巻も何も、ずるずる....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
世を挙げて欧化の魔術にヒプノタイズされてしまった。が、暫らくして踊り草臥れて漸く
目が覚めると、苦々しくもなり馬鹿々々しくもなった。かつこの猿芝居は畢竟するに条約....
「なくなった人形」より 著者:小川未明
ていますと、寒い寒い星の光が、小屋のすきまをもれてさしこんでいるのでありました。
目が覚めると、おみよはその乞食の子がかわいそうでなりませんでした。けれど、まだ彼....