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目の保養
「目の保養〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目の保養の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
自慢じゃねえが、あっしゃそんなむだをしねえんですよ。べっぴんはべっぴんでけっこう
目の保養になるんだからね。しわくちゃな親の顔なんぞと比べてみなくとも、ちゃんと堪....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
うんだからな。われながらちっとあっけなさすぎるくれえだよ。ではひとつ、おめえらに
目の保養をさせてやるかな」 いいつつ振り返って、大きく呼び招いたのはさっきの楽....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
おい》に、卸す腰も、凭《もた》れる背も、ただ心安しと気を楽に落ちつけるばかりで、
目の保養にはならぬ。 書棚は壁に片寄せて、間《けん》の高さを九尺|列《つら》ね....
「草枕」より 著者:夏目漱石
膳《かいせきぜん》を前へ置いて、一箸《ひとはし》も着けずに、眺めたまま帰っても、
目の保養から云えば、御茶屋へ上がった甲斐《かい》は充分ある。 「うちに若い女の人....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
と人との「お花畑」がある。勝手に取って持って来ることは許されないが、見るだけでも
目の保養にはなる。千円の晴れ着を横目ににらんで二十銭のくけひもを買えば、それでそ....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
つんで、 「ありがとうさんでした。よう見せておくれやした。今日はおかげ様で、ええ
目の保養が出来ました」 そうお礼を言って返すと、件の男も、 「よう見て下さいま....