目の子[語句情報] » 目の子

「目の子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目の子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
芽生」より 著者:島崎藤村
開けていた。この郊外へ移って来て、近くに住む二人の友達もあった。私の家では、四番目の子供も産れていた。はじめての男で、種夫とつけた。姪《めい》も一人郷里から出て....
新生」より 著者:島崎藤村
》さん、お遊びなさいな」 と表口から呼ぶ近所の女の児の声がした。繁は岸本の二番目の子供だ。 「繁さんは遊びに行きましたよ」 と節子は勝手口に近い部屋に居て答....
自叙伝」より 著者:大杉栄
うだ。 母は卵巣膿腫、すなわち俗にいう脹満で死んだのだ。 その少し前に、九人目の子供を流産してからだを悪くしたので、しばらくどこかの温泉へ行っていたのだが、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら後見に来た百助というような隠居のことも書いてある。道斎から見れば、半蔵は十七代目の子孫にあたった。その晩は半蔵は寿平次と枕を並べて寝たが、父から許された旅のこ....
」より 著者:島崎藤村
を抱いてた方が好かろう」 と三吉は、停車場に着いてから、妻に言った。お雪は二番目の子供を自分の手に抱取った。 上りの汽車が停まるべきプラットフォムのところに....
成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
生むようになりました。しかし、私共の生活はちっとも幸福ではありませんでした。二人目の子供が生まれてからは私共には面白くない日の方が多かったのです。私は子供の世話....
人形の話」より 著者:折口信夫
祭りとは一つで、雛祭りの起源だというている。 淡島は諾冊二尊の間に生まれた二番目の子で、性がわからない。これを流したということから形代の起源と考えているのだろ....
砂糖泥棒」より 著者:黒島伝治
なかった。 与助は、生児を抱いて寝ている嚊のことを思った。やっと歩きだした二人目の子供が、まだよく草履をはかないので裸足で冷えないように、小さい靴足袋を買って....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
険であった。宣城から漂陽にゆき、更に※中に行き廬山に入った。 玄宋皇帝の十六番目の子、永王というのは野心家であったが、李白の才を非常に愛し、進めて自分の幕僚に....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
。この人の母親のモリッツ夫人は何人の子をかかえた未亡人で、ジュスチーヌはその三番目の子です。この子はいつも父親のお気に入りでしたが、母親のほうは妙に片意地を張っ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
楽が死んだ。弘仁と其の弟子の聖雲とが遺骨を納めて勝楽寺をたてた。聖雲は若光の三番目の子である」 という意味の前書きがあって、そこから系図になっている。その系図....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
とであった。父はジェームス・ファラデーといい、母はマーガレットと呼び、その第三番目の子で、ミケルという世間には余り多くない名前であった。父のジェームスは鍛冶職人....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
がおかしくなって前の谷川の淵に落ちて半死のまま引き上げられたり、次には女房が四番目の子を産んで以来、まるで青瓢箪のようにふくれてしまい、ずっとぶらぶらのしつづけ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
へ奉公した。この兄が後に伊藤八兵衛となり、弟が椿岳となったので、川越の実家は二番目の子が相続して今でもなお連綿としておるそうだ。 椿岳の兄が伊藤の養子婿となっ....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
後家が出来るんです。みんな死んでしまうんです。」 それは大変だというので、三番目の子供が流感で寝ている最中に、その家相の先生の指図で、四谷の方に家を探した。坂....