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「目の正月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目の正月の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
この店は場所柄先斗町あたりの芸者の常連が多く、それを見ていることが、彼にとっては目の正月であり、顔見知りの芸者を相手にいやがらせを言っておれば、お茶屋散財してい....
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
少しもなかった。ただおやじが小遣いをくれないには閉口した。 母が死んでから六年目の正月におやじも卒中で亡くなった。その年の四月におれはある私立の中学校を卒業す....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》を見せられて盛んによろこびましたが、何ものの特志で、こうして不時に、われわれに目の正月をさせてくれるのだかわからないものが多かったのです。それからまた、一行の....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一月五日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 上落合より(封書)〕 あけましてお目出度う。私たちの三度目の正月です。元日は、大変暖かで雨も朝はやみ、うららかでしたが、そちらであの空を....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
い和尚であろうか。生前武蔵と莫逆の友であったというこの和尚は、武蔵の死後二十七年目の正月元旦に死んだものとみえる。 正保二年の二月頃から武蔵は病床についた。そ....