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目利き
「目利き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目利きの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
いと云う。折柄修理不在で、番所の脇で待たされていたが、折柄十人|許りで、刀脇差の
目利きごっこをしていたが、一人の武士、幸村にも刀拝見と云う。幸村山伏の犬おどしに....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
た。彼女の手にかかると、毎日の漬けものの色にも水々した生彩があり、肴や野菜ものの
目利きにも卒がなかった。庸三が小さい時分食べて来た田舎の食べ物のことなどを話すと....
「栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
ふかして一言も口を開かない。 五十円などとはあまりの踏みつけ様だ、いくら自分が
目利きでないからって、これ位の事は分ると栄蔵は上気《のぼ》せた顔をして反対した。....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
奥深い女部屋に伝わった。鄒七嫂は嬉しさの余り彼の絹袴を趙太太の処へ持って行ってお
目利きをねがった。趙太太はまたこれを趙太爺に告げて一時すこぶる真面目になって話を....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
から、単なる風聞にしては時代がよく合っている。あるいは土民の先祖に切支丹の品々を
目利きし得る人がいて、千頭家の持参した荷物の中に秘密の祭具を見かけたのかも知れな....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
いはルビー、サッファヤ等種々の宝石に変るそうである。この法で作った宝石をその道の
目利きに見せたら真贋の区別が出来なかったという。従来各種の鉱物または硝子などがラ....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
。しかし、残念ながら新富支店に劣る点なしとはいい難い。 材料――主として魚介の
目利きの点においては、ある程度みっちゃんが優れているように思う。といっても、双方....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
をかけたのだろう、だが火急の事に相成って値売をしている訳にはいかんから、あなたの
目利き次第で価値が有れば、一杯に買って貰いたい」 伊「お刀身を拝見致します」 ....
「童子」より 著者:室生犀星
いさつをした。 「たいがい写野さんとも意見は同じかったんですよ。あの方はなかなか
目利きですからね。」 樋口さんは、そういうと立って帰って行った。私は樋口さんの....