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「目張〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目張の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
までもないこと、二階のある町家はもちろんこれを締めきって、節穴という節穴は残らず目張りを命ぜられるほどの手きびしさでした。 「お手はず万端整いましてござります」....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
みの金粉が盆の上とかござの上に、ちかちかと漏れる道理ですから、それが見えればつけ目張り目、賭《か》けた、三二六さあ張っちょくれッ、胴は五の目だ、半目だぞッ、――....
蠅男」より 著者:海野十三
――」 下僕たちが脳味噌を絞った挙句、その四角な空気孔を、下から厚い紙で三重に目張りをしてしまった。 「さあ、これでもう大丈夫です。こうして置いたら蠅や蚊どこ....
無系統虎列剌」より 著者:夢野久作
が案ずるよりも生むが易いとはこの事だね。みんな虎列剌を怖ろしがって、外から雨戸を目張りしただけで消毒したらしく、家の中の品物が一つも動かしてなかったのが非常な天....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
國「呆れたよ、殿様の大事な品がこゝに入っているんだもの、今に殿様がお帰りの上で目張りこで皆の物を検めなければ、私のお預りの品が失なったのだから、私が済まないよ....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
枚。鰤、鮪、ともに二万|疋。鰹、真那鰹、各一万本。大比目魚五千枚。鱚、魴※身魚、目張魚、藻魚、合せて七百|籠。若布のその幅六丈、長さ十五|尋のもの、百枚|一巻九....
空襲警報」より 著者:海野十三
しるす勇気がない。どうしてそんなにひどいことになったかというと、結局、その車室の目張が、言訳的におそまつにしてあり、それも力を合わせず、めいめい勝手にやったため....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
い――」 「――ええ、苦々しいやつかな――」 「――いり海老のような顔をして、赤目張るの――」 「――さてさて憎いやつの――」 相当の役者と見える。声が玄関ま....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
へゝえ魚は不人情なもんで、共食ですね、へえ、鰺で鰺が釣れますか」 山「何でもさ、目張でも鯖でも、鯖なぞは造作もなく釣れるよ」 馬「へえ鯖なぞが釣れますか、私なん....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ト、幅五十フィート、深さ八フィートの、木の箱を作らせ、水の漏らないように、うまく目張りして、宮殿の部屋の壁際に置いてありました。水は、二人の召使が、半時間もかゝ....
道化役」より 著者:豊島与志雄
度も水に落込む男だ。君の暮し方は、笊に水をつぎこむようなものだ。もし君がその笊に目張りをして水がもらないようになったら、その時は僕も相談にのってやろう。君のお母....
白痴」より 著者:坂口安吾
に近づいていた。 仕立屋夫婦は用心深い人達で、常から防空壕を荷物用に造ってあり目張りの泥も用意しておき、万事手順通りに防空壕に荷物をつめこみ目張りをぬり、その....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
から御覧なさい。――明日の催しだって同じ事さ。……手ン手が手本を控えて、節づけと目張りッこで、謡ばかり聞いている。夢中で浮かれ出すと、ウウウと頭を掉って、羅宇の....
食道楽」より 著者:村井弦斎
なら》して紙を一枚載せて上等の酢をその紙へ振りかけます。それから蓋《ふた》をして目張《めば》りを堅くしておくと一か月位で美味《おい》しく戴けます」 第二百七十一....
食道楽」より 著者:村井弦斎
上煮ます。それから裏漉しにして液《つゆ》はゼリーに取り身の方はそのまま器へ入れて目張《めば》りをしておくと長く保《も》ちます。林檎にも酸いのと甘いのがありますか....